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軽度のアスペルガーの特徴 〜日常生活で重大な問題を起こしたわけではないが、重度のアスペルガーになるリスクがあるので早期の診断が重要〜

アスペルガー症候群の人には軽度とされる人と重度とされる人がいますが、私は軽度のアスペルガーです。




軽度のアスペルガーと重度のアスペルガーの違い

まず、医師に「アスペルガー症候群(またはアスペルガー障害)である」と断言され、診断書が出たり、障害者手帳が発行されたりするのは比較的重度であると言えます。

一方、私のように軽度の場合は医師は断言せず「アスペルガーとしての特徴がはっきり出ていると思います」というように言われ、障害者手帳はもちろん出ないですし、診断書も処方箋も出ません。

軽度のアスペルガーの人に対して医師が断言しない理由について、医師によって説明の方法は異なりますが「何でもかんでも病気だ病気だ・・・障害だ障害だ・・・というようには言いたくないし、そんな仕事のやり方は医師のやることではないから」という理由が多いです。

私のような軽度とみなすか、医師が断言し、診断書が出て、障害者手帳が出るような重度だとみなすかの違いは「アスペルガー症候群の特徴により日常生活に重大な問題が起こっているか」という点です。

重度のアスペルガーとされるような「日常生活に起こる重大な問題」には様々ありますが、併発しやすい躁鬱病などの精神疾患、偏食が原因となるひどい体調不良、アルコールやギャンブルなどの極度の依存症、職場での大きなトラブルが続く、社会不適応、家庭内暴力、ひどい場合は自傷や凶悪犯罪などの行動になって現れる場合もあります。

もちろん、アスペルガーの人が鬱になればそれは全てアスペルガー症候群だと医師に断言されるわけでもなければ、アスペルガーの人が職場で問題を起こしたら障害者手帳が出るわけでも当然なく、環境やその問題の度合いなども加味して判断されます。

もちろん障害者手帳が出るような重度のアスペルガーであれば、その認定にあたって知能テストや精神鑑定のジャンルのテストなどを入念に受けさせられた上で診断が出ます。

一方、私のような軽度のアスペルガーの場合は、飛び降り自殺を試みて病院に担ぎ込まれたわけでもなければ、重度のアルコール依存で健康に重大な危険があるわけでもなく、家庭内暴力で通報されたわけでもないため、病院に行き、必要事項を記入して2〜3時間程度の問診を中心としたテスト内容となります。

私が心療内科に行ってアスペルガーだと言われた時のテスト内容と経緯はコチラ


軽度のアスペルガーの人の特徴

軽度のアスペルガーであれば、子どもの頃にアスペルガー症候群であることがわかっても特別支援学校ではなく普通学級で生活し、家庭と医療機関でのサポートを中心に幼少期を過ごすことになる場合もあります。

これはアスペルガーが軽度か否かだけでなく、地域のサポート環境によっても異なります。

また、ただでさえアスペルガー症候群の人か否かというのはぱっと見ではわかりにくく、それ故にちょっとでも空気を読めない発言をした人がいれば「あいつはアスペ」、ちょっとでも怒りっぽい人がいたら「あいつもアスペ」と言われてしまうのと同様に、逆に軽度のアスペルガーが見過ごされたりすることも多いです。

私はアスペルガー症候群という言葉は何年か前から知っていて、簡単にできるセルフチェックリストをしてみたところびっくりするくらいぴったり自分に当てはまっていたことから、おそらく自分はアスペルガー症候群なんだろうとはほぼ確信していましたが、周囲から「アスペルガーなのでは?」と言われたことはありませんでした。

これはアスペルガー症候群の認知度があまり高くなかったということに加えて、アスペルガーだと思う人に面と向かって「お前、マジ、アスペ」というように言いにくいというのもあると思いますので何とも言いにくいですが、妻も私のことをアスペルガーだとは思っていなかったようです。

もっとも当時は妻も今ほどアスペルガーについて知識はなかったのですが、当時は妻に「以前、アスペルガーのセルフチェックをやったらかなり高い数値で当てはまっていた」と言ったところ、「え?アスペなの?」というようなリアクションだったので、「アスペルガー症候群」という言葉と身近にいる軽度のアスペルガーの人が結びつかないということは多いと思います。

最近はアスペルガー症候群や発達障害を解説する書籍やマンガが豊富に出ていたり、アスペルガー症候群についてかなり詳しく特集するテレビ番組があったりするので、それらを見て「俺って(夫って・うちの子って)もしかしてアスペかも」と思う機会は増えていますが、特に軽度のアスペルガーであれば、いまでもまだ見逃される可能性はあると思います。


軽度のアスペルガーの注意点

アスペルガー症候群であるか否かは遺伝的な影響が大きいですが、軽度のまま行くか重度になり合併症や大きなトラブルに発展するかの違いは家庭や職場や周囲の人間関係などが大きく影響するため、軽度のアスペルガーであれば早めに発見し、家庭・職場・周囲などの環境を整えることが重要です。

例えば、アスペルガーの人は躁鬱病などの精神疾患を併発しやすいです。

私は以前に会社を辞めるとき「ニートになり、旅をしたり、ゴルフをしたりして過ごしたいので会社を辞めます」と職場の上司に言った際、「鬱かもしれないから」という理由で職場の産業医に診てもらうことになりましたが、その際に産業医から「今は明らかに鬱ではないが、躁鬱になりやすいタイプなので、もし躁鬱が疑われることがあれば早めに医師に診てもらうように。」と言われました。

更に、私は小さい頃から偏食はほとんどなく、渋柿を食べた経験で甘い柿も食べられなくなったこと、パサパサしてるくせに甘い食べ物(サツマイモ、栗など)があまり好きでないくらいですが、偏食が原因で栄養に偏りが出て病気になるタイプもいます。

私の場合、依存症と言うほどのものもありませんが、アルコールは以前までは毎晩のように飲んでいて血液検査の中性脂肪の値が高くなったことがあり、心療内科医には「依存症の入口のところにいる」と言われました。

今は医師に指導され、週に2回休肝日を作っているので依存症になっていないか、なっていても軽度の依存症だと思いますが、これも注意しなければ肝臓を壊したり、肥満による様々な疾患を起こしたり、最悪の場合は急性アルコール中毒や循環器系梗塞で死亡することもあります。

また、アスペルガーの人には喫煙者が多いように感じますが、私もずっと喫煙していました。

アスペルガーだとわかり、依存症リスクを減らすために今は禁煙して1ケ月ほど経っていますが、これもあまりに本数が多いと肺がんリスクを高めます。

他にもアスペルガーの人はギャンブル依存症、ネット依存症、ゲーム依存症などの合併症に陥るリスクが指摘されていますが、私はネットとゲームはかなりやる方なので、注意が必要です。

私は軽度の方なので家庭内暴力や仕事が続けられないほどの職場でのトラブルはありませんでしたが、家庭でも職場でもコミュニケーションはあまりスムーズだとは言えない方だったと思います。

いずれもちょっとしたことで軽度のアスペルガーが重度のアスペルガーになる可能性はありますし、逆にちょっとしたことを注意するだけで軽度のアスペルガーのままで過ごすこともできますので、まずは早めに心療内科医・精神科医などの診断を仰ぐことが大事です。

そもそもアスペルガー症候群とは何なのかを詳しく理解するには精神科医の岡田尊司氏の著書「アスペルガー症候群 (幻冬舎新書)」が詳しいです。

紛らわしい現象や、誤解されがちな事実、よく出回っているデマやあまり知られていない医学的事実、定義、診断法、周囲と本人にできる対応策まで一通り網羅されています。





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