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アスペルガー夫の特徴と対応策ブログ

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【まとめ】アスペルガー夫の対応策

アスペルガーの夫はコチラのような特徴があるので、定型発達の奥さんは「何を考えているのかわからない」「一緒にいるのに心が通じないから自分一人でいる気がする」「いつも怒っているので一緒にいるのがつらい」「話し合いができない」という苦労をすることが多いです。

これに対しては定型発達の妻が取れる対策と、アスペルガー夫が取れる対策が存在します。




<定型発達の妻が取れる対応策>

アスペルガー専門の医師やカウンセラーは有効な対処法として以下のものを挙げています。

・まずパートナーがアスペルガーであることを理解し、受け入れる

アスペルガーの夫を持つ妻への対処法としてどの専門家も最も強調しているのが、この「夫のアスペルガーの特徴を理解し、受け入れる」という点です。

アスペルガーの人は脳の発達障害が原因で、気持ちを上手に表現することも、ニュアンスや気持ちを読むことも、毎日ストレスなく心穏やかでいることもできないという特徴があり、この元々の特徴自体はアスペルガーの人に悪意があるわけでもなければ、努力次第で治るわけでもありません。

アスペルガーは愛情表現は下手ですが、愛情がないわけではないので、「愛されていないのではなく、愛情表現の仕方が定型発達の人とは違う」という点を受け入れるだけでも楽になります。

アスペルガーの特徴を理解し、元々できないことを過度に期待せず、受け入れるだけでアスペルガー夫婦のコミュニケーションの問題の大半は解決します。

アスペルガー専門の医師の中には、パートナーは特徴を理解し、受け入れる以外には特にやることはないと言う人もいるほど重要な点です。

・コミュニケーションの方法を工夫する

アスペルガーの人は表情、言葉の言外の意味、ニュアンスを理解することが苦手ですが、これはコミュニケーションの方法を工夫すれば大半が解決できます。

アスペルガーの人は否定的な言葉に敏感なので、そもそもポジティブな言葉で接することが基本です。

アスペルガーの人は表情も空気も読むこともできず、ニュアンスを汲み取ることもできない上に、言外の意味が理解できないので、アスペルガーの人に何か指示を伝える時は、どういう理由で、いつ、何を、どのようにしてほしいのか、その際にはどのような点に気をつけることが最も重要なのかを丁寧に冷静に伝えると相手は納得しやすいです。

また、アスペルガーは言葉さえ頭に入ればその意味を理解するので、話すのではなく、敢えてメールや手紙で伝えることも有効です。

更にはアスペルガーは秩序やルーティンを好む上に、興味があることには没頭しがちなので、相手が「この時間にはこれをする」と決めている時間以外に話しかけるか、何かに集中していない時に話しかけるか、機嫌がいい時にのみ話しかけるのも有効です。

私はお腹が減っている時は機嫌が悪いので、妻にはその時間にややこしい夫婦の問題の話しをするのは避けてもらっています。

また、アスペルガーの人は予定外のことが起こるとパニックになりやすい上に、夫婦の問題や夫について悩んでいることについて、唐突に話しかけると「日々、こんなに頑張っているのに、また自分を非難する話が始まるのか。」と不快に思うアスペルガーの人もいるので、「今夜、これについて相談をしたい」「明日でいいので、こんな悩みについて話を聞いてほしい」というように事前に話す時間と議案を通知することも有効です。

興味には偏りがあるので、興味のないことをやらせようとしたり、興味のあることを辞めさせようとするのではなく、興味があることを何かに活かすようなことを言った方が有益です。

このようなコミュニケーションを取るのはめんどくさいと考える定型発達の人もいますが、アスペルガーに伝わらない曖昧な話し方をした結果、何度話しても会話が噛み合わず、アスペルガーの起こす癇癪の対応をする方がめんどくさいと思います。

アスペルガー夫とのコミュニケーションのコツについてはコチラ

・気を荒立てず、穏やかでいる

アスペルガーの夫は妻が怒っているのを見ると、自分が責められていると感じて癇癪を起こしたり、パニックになってその場から逃げ出そうとしたりしますので、奥さんの方が気を荒立てずに穏やかにいることも重要です。

・共通の趣味を作る

お互いを非難することが続く時は、その次のステージに行くためには共通の趣味があると喧嘩以外のコミュニケーションが生まれるので有効です。

・私生活をSNSにアップする際は事前に確認する

アスペルガーの人は私生活のことを秘密にしたいと思う人もいますので、夫婦の話題や家庭の話題をSNSにアップする際は、事前に確認するとよいです。

・辛い時はカサンドラの会に参加する

アスペルガーの夫に対する悩みを抱え込みすぎた結果、その奥さんが鬱などを発症する「カサンドラ症候群」という症状にかかることがあります。

このカサンドラ症候群に悩む人が集まって話を聞いてくれたり、対応方法をアドバイスしてくれたりする「カサンドラの会」というのが国内各地にあります。

これらの会に行き、専門家や同じ悩みを持つ人、克服した人と話しをするのも有効です。

・去らず、我慢せず、好きになる

「アスペルガーの夫の言動に耐えられない」と感じた女性が取る選択肢は大きく分けて「去る(離婚)」、「我慢する」、「好きになる」の3つがありますが、「去る」「我慢する」はよい結果になることは少ないです。

アスペルガーの夫のほとんどは「妻に幸せになってほしい」と思っているので、去る、我慢するという結論は望んでいませんし、特に子どもがいる場合は離婚をすることは夫と子どもかける負担が大きいです。

私も「離婚する」と言われたらかなり動揺すると思います。

また、アスペルガー症候群を深く理解せずに我慢だけをしても奥さんへの負担が大きすぎる上に、子どもがいる場合は親が我慢している姿を見せることも子どもの負担が大きくなります。

私の妻は多い時は毎日のように「なんで私がこんなに我慢しなければならないのか。」と言いますが、これは妻自身をつぶしてしまう非常に危険な考え方です。

私は「我慢しても何もよくならないし危険だよ。」と言うのですが、妻はアスペルガーへの理解がまだ追いついていないため、この点が理解できていません。

我慢して妻自身がつぶれてしまわないよう、一緒にアスペルガーの本を読んだり、話して聞かせたりということがこれからも必要になります。

一方、「アスペルガーの夫を好きになる」は最も双方にとってよい選択肢で、最も多く取られている選択肢です。
「去らず、我慢せず、好きになる」についての記事はコチラ


<アスペルガー夫ができる対応策>

また、アスペルガー夫本人にもできる対処法があります。

・まず理解し、受け入れる

アスペルガーの夫がやるべき最も重要な対処法もまずは自分がアスペルガーであることを理解し、受け入れることです。

アスペルガーの夫は自分のコミュニケーションの方法や興味の持ち方が他の人と違うということは幼少期から再三指摘され続けている場合が多いので、「その原因はアスペルガー症候群だ」と医師などの専門家から指摘されれば、特に怒ったり動揺したりすることなく受け入れる場合が多いです。

・理解し、サポートしてくれるパートナーをみつける

アスペルガー症候群自体は治すことはできないので、パートナーのサポートが必要です。

「アスペルガーのことは理解できない」「アスペルガーは理解できても、この言動を受け入れることはできない」「アスペルガーを言い訳にするな」「なぜ私ばかり我慢しなければならないのか」としか考えられない人が妻では、アスペルガーの夫は夫婦や子育ての問題を解決するのは困難になります。

理解した上で、アスペルガーの足りない部分を補ってくれるパートナーを見つけることが重要です。

その上で、アスペルガーの夫は自分の得意・不得意を理解して、不得意の分野はパートナーをはじめとした周囲に助けを求めることが必要です。

・感情のセルフコントロールをする

アスペルガーの人は何もなくても定型発達の人と比べて常にストレスを感じた状態で過ごしているので、何か少しでも不快なことがあると癇癪やパニックを起こしやすいです。

そこで、感情のセルフコントロールが重要になります。

例えば、仕事で高いストレスを抱えている人は家族団らんの時間を確実に設け、オンとオフを切り替えるような生活リズム作りが重要になります。

また、癇癪を起こす前にクールダウンできるようにすることも重要です。

例えば、クールダウンする場所は重要です。

よほど狭い部屋に住んでいるのでなければ、家の中にクールダウンできる自分だけの場所を作ることは重要です。

私は自分だけの場所が必要だと言うのは以前からわかっていたので、これまでも夫婦で引っ越しをするたびに「書斎」と称した自分の部屋を作ってもらうようにしてきました。

また、アスペルガーの人は仕事が終わって家に帰って来ても、なかなかすぐに頭を家族団らんモードに切り替えることが出来ないという人が多いです。

そこで、家に帰る前にジムに行ったりウインドウショッピングに行ったりするなどの30分ほどのクールダウンの時間を設けるという策が有効です。

パートナーの話を長時間聞き続けるのも苦手なので、パートナーに事前に了承をもらった上で、話を聞き続けるのがつらくなったらその場でイヤホンをして音楽を聞くなどするという対策もあります。

アスペルガー当事者にできる感情のセルフコントロール方法はコチラ

・スマホのアラーム、メモ、カメラなどを使う

アスペルガーの人は短気記憶(今日やる家事などの最近言われた指示等を覚えておくこと)が苦手な上に、覚えていても優先順位をつけるのが苦手です。

家事などを順序立ててできない場合はevernoteやメモ機能を使って優先順位をつけたリストを作ることも有効です。

また、アスペルガーには朝が弱い人も多いので、睡眠が浅い時にアラームを鳴らしてくれるスリープマイスターなどのアプリを使って朝起きれるようにするなどの対策も有効です。

また、重要なメモや情報は写真を取ってスマホで見返せるようにしておくなども大事です。

・合併症のリスクに備える

アスペルガー症候群はストレスを感じやすいため様々な合併症を引き起こすリスクがあります。

ストレスが原因での合併症としては依存症がありますので、アルコール、タバコ、コーヒー、ギャンブル、ゲーム、ネット、働き過ぎなどを控えるよう意識することが大事です。

また、合併症としての睡眠障害を避けるために規則正しい生活を送ることが重要です。

更に、アスペルガーの人は偏食になる人もいるので、バランスのよい食事を摂り、偏食を防ぐことも大事です。

・コミュニケーションの方法を学び、変えてみる

アスペルガーの人は空気や相手の気持ちを読んでコミュニケーションをすることは苦手ですが、「こうするとよい」と筋道立てて説明されれば納得し、実行することもできるようになります。

職場での対人スキル・言い方・ルールはビジネス書などで身につけることができますし、「すぐに解決策を言いたいという衝動をこらえるとよい」「女性の話はよく聞いて相槌をうつとよい」「ルールをパートナーに強制しないとよい」などのアスペルガーが気をつけるべきコミュニケーションのテクニックを学ぶことも有効です。

また、社交の場では必要に応じて「大勢の社交の場での振る舞いは苦手なので、変なことを言ってもあまり気にしないでいただけると助かります」などと事前に説明しておくという方法もあります。




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