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アスペルガー症候群かどうかを診断する方法 〜私が心療内科に行ってアスペルガーの診断を受けるまで〜

アスペルガー症候群は100人のアスペルガーの人がいれば100通りの特徴が出るため、ちょっとくらい「アスペルガーの特徴に当てはまることがあるかな?」と思うような点があっても、それだけではアスペルガー症候群であるとは言えないということになります。




したがって、自分やパートナー、子どもなどがアスペルガー症候群かどうかを診断するためには医師などの専門家に診断してもらうという方法が一番確実です。

私は夫婦のコミュニケーションの問題、特に妻が抱える私との間のコミュニケーションの問題は私がアスペルガー症候群であるならば、それが原因なのではないかと考えていました。

そして、アスペルガー症候群の特徴とその対応策を知れば、妻が私との間でのコミュニケーションに感じるストレスを減らすことができるようになるのではないかと考えました。

1.アスペルガーの診断をしてくれる医療機関の探し方と、診断の予約のやり方

アスペルガーかどうかの診断をしてくれる医療機関は全国にあります。

例えば、私は沖縄に住んでいるので、ネットで探すと沖縄県が様々なサポート体制を用意していることがわかります。

アスペルガーの診断をしてくれる医療機関の情報も提供しています。

沖縄県のアスペルガーなどの発達障害のサポート体制はコチラ

上記のページ内の「発達障害児(者)の診療等を行っている医療機関リスト」をクリックすると、県内で診断ができる医療機関を案内しています。

沖縄県発達障害者支援センター内・医療機関リストはコチラ

これらの中で近くの病院に問い合わせをしていきます。

私の家の近所にも何カ所か診断できる医療機関があったのですが、かなりの日数を待つという場合が多いようです。

私は2カ所に電話して1カ所は3週間待ち、もう1カ所は2週間待ちでした。

3週間待ちの方は心療内科専門のクリニック、2週間待ちの方は心療内科医もいる総合病院だったのですが、待ち時間の短い総合病院の方を予約しました。

私が予約した病院の場合、電話で問い合わせをした段階で、いくつか質問されます。

年齢、職業、家族構成などを聞かれ、合併症としてのタバコやアルコールなどの依存症の可能性も聞かれます。

そして、当日は私の幼少期の様子を説明できる親などに同席してほしいこと、小学校時代の成績がわかる通知表を持って来てほしいことなどを言われました。

私の場合、私は沖縄に住んでいるのですが両親は千葉に住んでいるので、通知表は取り寄せる形になること、親は同席できないが、電話などで話をきいてもらうことは可能だと伝えたところ、それならば親の同席は不要だと言われました。

また、私は酒を飲む頻度と量が多く、合併症としてのアルコール依存の疑いがあるが、酔っぱらっていては問診が出来ないので、当日は酔っぱらって来ることのないよう指示されました。

そうして予約を取ったのですが、2日後に病院から電話があり「明日、キャンセルが出たので、明日の午前ならば予約を入れられるがどうしますか?」と連絡がありました。

私は「明日の午前中に病院に行くことはできるが、通知表が間に合わないため、通知表は後から持ってくる形でもよいか?」と答えたところ、それでもよいと言われたので、そのまま翌日の予約を取りました。

2.診断の流れ

病院に行き、受付で保険証を提示すると、初心だったのでカルテ作りのためにアンケートのようなものを書き、順番が来るのを待ちます。

名前が呼ばれ、呼ばれた方へ行ってみると、小さな会議室のような、どちらかというとドラマに出てくる警察の取調室のような机と椅子しかない小部屋に通されます。

そこには若いお医者さんが1人いて、向かい合って座った後、まず紙に名前を書かされます。

私は以前サラリーマンだった頃「会社を辞めたい」と言った時、「お前、鬱かもしれないから、医者に会え。」と会社の人に言われ、産業医と会ったことがありましたが、そのときも最初に名前を紙に書かされました。

たぶん、紙に名前を書く様子や字を見て、なんらかの診断に活用できる可能性があるのだと思います。

その後、若いお医者さんは、手に持ったヒアリングシートのようなものに書いてある質問について、質問をしてきます。

最初は現在の職業、家族構成などについて、その後、幼少期からどんな子どもだったのかを探って行きます。

質問は物心ついた頃、幼稚園時代、小学生時代・・・と進んで行き、学校での様子、子どもの頃に興味を持っていたもの、どんな遊びをしていたか、運動や勉強はどのようにしていたか、などを聞かれました。

その後、更に中学生時代、高校時代、大学時代、サラリーマン時代と進んで行き、私が思い出しながらしゃべった内容を若いお医者さんがすごく小さい字でシートの隙間に一生懸命メモして行きました。

一通り、どんな人物だったのかを細かく聞かれた後、私はアルコール依存の可能性があるということで、酒を飲む頻度、量、なぜ飲むのかなどを聞かれて、問診は終了しました。
全部で1時間くらいの問診でした。

その後、少しして、今度はベテラン風のお医者さんのいる部屋に案内されます。
ベテラン風のお医者さんは、更に私にいくつかの質問をした上で、「アスペルガー障害の特徴がはっきり出ている。」とコメントしてくれ、アスペルガー障害の解説を簡単にしてくれ、今後の夫婦での取り組みについてアドバイスしてくれます。

その後、質疑応答と、アルコール依存についての診断結果も伝えられ、その日の診断は終了となります。

ベテラン風のお医者さんいわく、アスペルガー障害との診断書を書く訳ではなく、「アスペルガーの特徴がはっきり出ている」とコメントするだけに留まったのは、何でもかんでもアスペルガー障害だと診断を書くのが医者の仕事ではないから、という理由だそうです。

もし、私のアスペルガー症候群の特徴が原因で、妻が鬱になったり、アルコール依存になったり、職場で大きなトラブルを起こすなどの大きな問題が起こった際にアスペルガー症候群の治療を併せて行う必要があるが、その際に診断書に「アスペルガー障害」と書くことになるとのことでした。

アスペルガー障害が原因で日常生活に困難をきたすようになると、アスペルガー障害と認定され、障害者手帳が発行されるそうですが、そこまでのレベルにならないと診断書を書くまでのことは医者はしないということだそうです。

同様の理由で投薬もなく、次回の予約なども不要だとのことでその日の診断は終わりました。

なお、結局親に電話で話を聞くことも、通知表を持って行くこともしませんでしたが、それもまだ重大な問題が起こるレベルにまで行ってないことと、後述するように、どういう結果であれ、まずは妻がアスペルガーを理解することから始めるのに変わりはないということから、親に話を聞くことも通知表を見ることもしないということなのではないかと私は解釈しました。

このベテラン風のお医者さんと話をしていた時間も1時間近くでしたが、そこまで数が多い訳でもないであろうベテランの医師が個別に1時間も話をしなければならないのであれば、予約が何週間も埋まっているのは当然であり、若手の医師との分業が必要なのも当然だろうと思いました。

最初に問診をしてくれた若いお医者さんは、私がベテラン風のお医者さんと話している間もずっと後ろに座っていましたが、途中から疲れたのか居眠りをしていました。

忙しい仕事なんだろうというのは伝わりました。

保険も適用されるので、2時間くらいの問診とアドバイスで自己負担は2,000円ちょっとでしたので、アスペルガーの疑いがある人は、一度受けてみる価値は大きいと思います。


3.医者からのアドバイスの内容

ベテラン風のお医者さんからの解説の内容は、事前にアスペルガーの本を何冊も読んでいた私はだいたい知っている内容でした。

その後、アスペルガー障害の夫と定型発達の妻に対するアドバイスをしてくれたのですが、内容は

「アスペルガーの本が何冊も出ているので、まずは奥さんにも読んでもらってください。」
「その上で、奥さんがアスペルガーのパートナーを理解し、そもそもそのような特徴を持つ人なんだと理解してもらって下さい。」
「その上で、『受け入れることができない』と奥さんが思うのであれば、その後は、『そんなパートナーと一生をともにするのかどうか。』を考えてもらうことになります。」

というものでした。

ベテラン風のお医者さんいわく、「恐らく、他の専門家の医者や、カウンセラーに行っても同じことを言われると思う。それしかないから。」というようなことも言っていました。

人によってはこの言い方を冷たく感じるかもしれませんが、私がそれまでに何冊もアスペルガーに関する本を読んでいた内容も、「まずはパートナーの理解が大事であり、それが問題解決のほどんどを決める」というような内容が多かったので、納得がいくものだと感じました。

その後、質問タイムがあったので、私が発達障害の定義や、ADHDや高機能自閉症などとアスペルガーの違い、合併症の出やすさの可能性などについて質問したところ、丁寧にわかりやすく教えてくれました。

アスペルガーの話はこれで終わり、後はアルコール依存について

「あなたの状態はアルコール依存の入口のところに既に来ている。」
「健康診断で肝臓の数値が悪かったり、家庭が崩壊しそうになるなどがあれば、お酒をやめてみる必要がある。」
「もし自力でお酒を辞められなければ、入院して強制的にアルコール依存を断つ依存症治療ができる医療機関が沖縄にもあるので、その利用を検討してほしい。」

というように言われました。

医者のレベルの違いというのはあると思いますが、私はアスペルガーだけでなく健康関連の書籍は多く読んで来た中での感覚としては「医者の中でのレベルの違い」よりも「『医者』と『医者以外の自称専門家』との間のレベルの違い」の方が圧倒的に大きいと思います。

私は医者に行くのは病院の雰囲気なども含めて好きではないのですが、少なくとも「医者以外の自称専門家」に話を聞くよりは説得力のある内容を聞ける可能性がはるかに高いので、今回の診断は行ってよかったと思いました。

医療機関は地域名と「発達障害 診断」で検索するとだいたいどの都道府県でも診断可能な医療機関リストが出て来るので、探してみると良いと思います。




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