アスペルガーは喧嘩になりやすい　〜ストレスを爆発させやすく、突然喧嘩口調になったり、会話が噛み合なかったりすることが多い〜

アスペルガーの人は周囲と喧嘩になることが多いです。

・なぜアスペルガーは周囲と喧嘩になることが多いのか

アスペルガーの人は、定型発達の人と比べて高いストレスを常に持っていることが多い上に、定型発達の人では気にならない刺激、人ごみ、他人の言動、誤りなどが気になりやすい傾向があり、癇癪を爆発させることが多いです。

これにより喧嘩に発展してしまうこともあります。

特に定型発達の人は「周囲と仲良くする」という点は生きて行く上で非常に重要な点ですが、アスペルガーの人にとってはそれはさほど重要なことではない傾向が強いです。

アスペルガーの特徴は人によって全て異なるのでひとくくりには出来ませんが、周囲と仲良くすることよりも正しいことを言うこと、論理的である話をすること、楽しいと思うことをすること、納得できることをすることなどを重視する人が多いです。

この中では私は正しいことを言うことへのこだわりが強く、幼少期から他人の発言の言い間違いを正さずにはいられませんでした。

このため、会話がそれて相手の発言の腰を折る形で訂正を入れたり、時には相手の言い間違いについて噛み付いて口喧嘩のようになってしまうことも多いです。

また、私の場合は論破したいと思う気持ちが強く、相手の意見が間違っていると思った瞬間に論破したくなり、特に酔っている時などはあまり親しくない相手にも議論をふっかける形になることがあります。

これが口喧嘩に発展することもあります。

・アスペルガーの喧嘩の特徴

アスペルガーの喧嘩は相手が嫌いでやっているというよりも、「正しいことを言うこと」「論理的であることを言うこと」が目的である場合が多いです。

したがって、アスペルガーの喧嘩の中で出てくる言葉には「正しいことをやってるのに何が悪いんですか！」「でも僕の方が正しくないですか！？」「あなたは間違っている！」という言葉がよく出てきます。

ところが、このような時に相手が「言い方を直してほしい」「理想はそうだが、現実的に考えて違う対応をしてほしい」と考えている場合は喧嘩になります。

このような場合、会話が全くかみ合わないまま喧嘩が進むことになるのが特徴です。

また、アスペルガーが自己防衛的に仕掛ける喧嘩であれば「楽しいと思うことを邪魔されないようにすること」「納得できることを邪魔されないようにすること」が目的であることが多いです。

このような場合は、それまでは何ともなかったのに突然アスペルガーの人が不機嫌になっていき、そこから喧嘩が始まるというパターンもあります。

アスペルガーの中では視覚・聴覚・味覚・触覚などのいずれかが過敏であるタイプの人もいますが、このような感覚過敏の人の場合、不快な感覚を味わった瞬間にストレスが一気に高まる場合もあるので、周囲からはなぜ不機嫌になったのかが理解できないことも多いのも特徴です。

・アスペルガーの人がすぐに喧嘩にならないようにするために

アスペルガーの人は、それが軽度であれば、ストレスや怒りが溜まっても爆発させないようにすることが重要です。

怒りのマネジメント方法については私も色々勉強しましたが「「怒り」のマネジメント術　できる人ほどイライラしない (朝日新書)」がオススメです。

怒りのマネジメントの重要性とコツ、すぐに導入できるものから本格的に取り組めるものまで具体的な方法が色々と紹介されています。

また、重度のアスペルガーで、周囲との喧嘩が大きな問題や犯罪などにつながりかねない状況であれば、専門の医療機関で医師や療法士などと一緒に行動療法などに取り組む必要があります。

また、周囲の人ができる対策としては、アスペルガーを知り、そのアスペルガーの人の本人がストレスを貯めやすい環境を知り、そうでない環境を用意してあげることが重要です。

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