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アスペルガーはよく怒る 〜常にストレスを貯めている上、感情のコントロールができないためすぐ癇癪を爆発させる〜

アスペルガーの人はしょっちゅう怒っているという印象がありますが、実際に怒りで癇癪を爆発させやすいという特徴があります。





アスペルガーの人はなぜよく怒るのか?

アスペルガーの人は行動のコントロールが苦手であるため、スポーツの球技が苦手だったり、歩き方が変だったり、部屋の片付けや計画的な行動が苦手である傾向がありますが、行動だけでなく感情のコントロールも苦手であることがわかっています。

これは、脳の中の感情をコントロールする場所である内側前頭前野の働きが定型発達の人と比べて弱いことが原因です。

感情のコントロールが苦手なので、思い通りに行かないことがあったり、ちょっとでも不快なことがあったり、何かがうまくできなかったりすると、すぐに怒り、癇癪を爆発させます。


また、アスペルガーの人の脳はドーパミンという幸福を感じるホルモンやセロトニンという安らぎを感じるホルモンの量が少ないためストレスを感じやすい上に、もともと少ないドーパミンがノルアドレナリンという闘争・逃走本能を呼び起こすホルモンに変わりやすいため、ちょっとしたストレスで周囲を攻撃したり、逃げ出したくなったりしてしまうということもわかっています。

タバコなどは摂取することで一時的に脳からセロトニンが出るので、アスペルガーの人は喫煙者が多いですが、これはニコチンが切れた際にストレスを感じるようになっているので、アスペルガーの喫煙者はセロトニンを自ら出している一方、ストレス要因を自ら増やしているとも言えます。

心をコップ、ストレスを水とすると、アスペルガーの人のコップには常に水が半分ほど入った状態なので、ちょっと水を加えただけで溢れてしまうと表現する専門家もいます。


さらに、アスペルガーの人は怒っている時以外にも感情を爆発させてしまうことがあります。

アスペルガーの人は感情が分化されていないため、相手の気持ちが理解できないだけでなく、自分の気持ちも理解できず、自分がどんな気持ちなのかが本人にも自覚できないので、他人に自分の感情を説明することもできないという特徴もあります。

私の場合は特に自分の中にマイナスの感情が起こった時にそれは怒りなのか、悔しさなのか、悲しさなのか、めんどくささなのか、騒音などによる不快感なのか、やるせなさなのか、間違いが気になり修正したい気持ちなのかが自分もよくわかりません。

したがって、それらを全て怒りを表現する形式で癇癪を起こして周囲に当たってしまうことがアスペルガーの人にはよくあります。

そしてアスペルガーは他人に助けを求めるのが苦手なので、ただでさえ怒りでストレスを貯めやすいのに加えて、誰にも相談できないことで更にストレスを貯め込んでうつ、睡眠障害、不安障害(パニック障害、強迫性障害、PTSDなど)、アルコール依存などの合併症を引き起こしやすくなります。

そして、アスペルガーの特徴の中には子どもの頃には見られるが大人になったら目立たなくなるものもありますが、このストレスを貯めて癇癪を爆発させやすいという傾向は大人になっても治らず、一生を通じて変わらずに続くことが多い特徴であるという点が厄介です。


このようにアスペルガーの人はストレスを感じやすく、爆発させやすいため、定型発達の人よりもストレスの少ない環境で過ごすべきです。

しかし実際は自己中心的で人にやさしくない怠け者と見られ、幼少の頃から大人になっても「なんでこんなこともできないの!」「もっと人の気持ちを考えなさい!」「きっちりしなさい」「空気読め」などと苦手なことやできないことについて何度も叱られているため、定型発達の人よりもストレスを多く受けている場合も多いです。

アスペルガーの人は仕事中毒になる人も多いですが、これもストレスを増大させてしまう要因です。

これがアスペルガーの人が合併症を発生させるリスクをさらに増大させています。

そして、アスペルガーが怒りを爆発させる対象は、甘えられる相手になりがちであり、家庭では奥さんやお子さんになりがちです。

私も何度妻に怒りを爆発させたかはとても数えきれないほどで、妻には本当に苦労をかけています。

なお、アスペルガーの人はストレスで怒りを爆発させやすいが、怒りが収まるのも早いと言われていますので、アスペルガーの人が怒り出したら「どうせすぐ収まるだろう」と放っておくのも手であると言えます。


アスペルガーの人が怒るタイミング

アスペルガーの人が怒るタイミングは実に様々ですが、アスペルガーがストレスを感じやすい環境というのはある程度傾向があるので、それをつかめば周囲も事前に怒らせないように配慮したり、なぜ怒っているのかを理解するのに役に立ちます。

例えば、アスペルガーは秩序、ルールを重視するため自分がルール違反をせざるを得ない状況になった時や、周囲の人がルール違反をしているのを見ていた時はそれが許せなくなり怒りを感じます。

ルール違反は嫌いで駐車禁止の場所に車を止めざるを得ない時などは「ここに止めて」と言った人に対して怒りを感じますし、小さい頃から掃除当番をサボる人などには怒りをぶつけていました。


また、アスペルガーは自分で決めた手順やルーティンワークに強いこだわりを持つ傾向がありますが、これらを否定されたり、邪魔されたりした時に怒りを感じますし、時には自分の決めた手順を他人に押し付け、他人がそれに従わない時に怒りを感じる人もいます。

私も昼ご飯と晩ご飯の時間にはこだわりがあり、この時間に食事が取れないとその原因となった出来事に対して怒りを感じますし、経営コンサルタントをしていた頃は資料の作り方を他人に押し付け、したがわないと怒っていたこともありました。


またアスペルガーの人は学校の宿題などのやることを締め切りギリギリまで後回しにする癖がありますが、これはだいたいの場合は本人も「早めにやった方がいい」と思っていることが多いにもかかわらず、せかされると怒り出す傾向があります。

もちろん私も多くの人と同じように夏休みの宿題は8月31日まで伸ばしていましたし、仕事の資料作成も期限ギリギリになることが多かったです。


対人関係やコミュニケーションが苦手で、大勢の人がいる場所では上手に振る舞えずに一人で怒っているような時もありますし、自分が興味のない話題をみんなが話しているときにも怒っているような時もあります。

相手の発言を自分が攻撃されているかのように受け取って怒って反論する時もあります。

これは私は妻との口論でよくこのようなことになり、口論を悪化させることがありました。


アスペルガーは自分が失敗することを恐れますので、失敗しそうになったとき、明らかに失敗した時は自分に対して怒ったり、その課題を提示した人に対して怒ったり、人によっては無理矢理誰かのせいにしようとして怒ったりする人もいます。

聴覚・視覚・触覚などのうちのいずれかの感覚が過敏である人も多く、このようなタイプは騒音や不快な音、まぶしい光などでストレスを感じ、怒りをあらわにする人もいれば、満員電車が苦手なので通勤中ずっと怒っているという人もいます。

私も不意に誰かに肩に手をポンって置かれたりすると不快に感じますし、騒音や赤ちゃんの鳴き声、公共の場での老人の大きな声での会話などに対しては非常に腹が立ちます。

上記は一例ですが、自分の思い通りに物事が進まなかったときやアスペルガー特有の不快を感じる時、怒りを爆発させる傾向があります。


このように、上記の中には私にも当てはまるものが多くあります。

しかし、中でも私が特に怒るのは怒っていないのに「怒ってるの?」と聞かれたり、「怒らないで!」と言われたりすることです。

アスペルガーは顔の表情が乏しく、喜んでいても、悲しんでいても、楽しんでいても、なんとなく怒っているような表情をすることが多いです。

言葉を口から発する時もアスペルガーの人は演説調になってしまうことが多いですが、ヒトラーやドナルド・トランプの演説をイメージすると理解しやすいですが、がんばって演説している人というのはなんとなく怒っているようにも見られやすいです。

メールの文章も用件以外は伝えたくないのでそっけなくなりやすいですし、怒っているような文面に見えなくもないです。

そして、アスペルガーは失敗を嫌うのですが、私は「怒らないようにしよう」と普段から思っているのに、そして実際に怒ってもいないのに「怒らないで!」と言われるというのは、不当に「怒らないことに失敗した」という評価をされているようで、これが本当に腹が立つのです。

基本的に「何事にも怒らないようにしよう」と思っているし、ある程度のことは慣れで怒らないようになってきましたが、この「怒ってないのに『怒らないで!』と言われる」ということに対しての怒りはいつもかなり激しい怒りになってしまうため、なかなかコントロールに時間がかかって苦労しています。


よく怒るアスペルガーの対応法

アスペルガーの人がよく怒るという問題に対して、周囲ができる対応策は色々あります。

まず、奥さんがアスペルガーの夫について「自分中心的だからよく怒る人」ではなく「脳の障害で感情をコントロールできない障害」と捉え、夫婦で精神科・心療内科などの専門家の指示を仰ぎ、必要に応じて療育プログラムやカウンセリング、薬物療法をするなどの対応が重要です。

専門の医療機関での治療法についてはコチラ

旦那さんがよく怒るということに困っている奥さんは、アスペルガーの人が怒らずに済む方法を知り、コミュニケーションや家庭での行動を変えるのが効果的です。

アスペルガーの旦那さんが癇癪を爆発させまくらないようにするための方法を学ぶなら「一緒にいてもひとり―アスペルガーの結婚がうまくいくために」がお勧めです。



また、職場ではアスペルガーに向いていてストレスになりにくい仕事や環境を与えたり、アスペルガーであることを周囲に理解してもらい、コミュニケーション方法にも気をつけるなどができます。

職場でのアスペルガー症候群の人への対処法は「僕がこの病気を乗りこえてきてわかったこと ~コミックエッセイ アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門」がわかりやすくてお勧めです。



また、アスペルガー本人は定型発達の奥さんの気持ちを理解することはほとんどできませんが、奥さんとどのようにコミュニケーションを取れば奥さんが自分を責めることが減るのかは学ぶことができます。

アスペルガーの男性が定型発達の奥さんとどのように接したらいいのかを学ぶには「アスペルガーの男性が女性について知っておきたいこと」がお勧めです。



また、不快な感情が出て来た時に怒りを爆発させないアンガーマネジメントも有効です。

怒りを爆発させないよう本人がコントロールする方法は「「怒り」のマネジメント術 できる人ほどイライラしない (朝日新書)」がお勧めです。





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