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アスペルガーは思い込みが激しいことがある 〜会話の序盤、仕事、大人数での雑談中の思い込みに要注意〜

アスペルガーの人は様々な場面で思い込みが激しいことがあり、本人も周囲もその点を理解することが必要です。




アスペルガーの人は夫婦の会話、自分の仕事を進めている時、友人との雑談、恋愛など、様々な場面で思い込みが激しいと行動が見られ、これが周囲から見るとかなり奇異に見えることがあります。

夫婦の会話の序盤で「批難される!」と思い込んでしまい、癇癪を爆発させる

アスペルガーの人は定型発達の人と異なり、常に心にストレスを抱えた状態で生活しているため、ちょっとしたことでストレスが溢れ、癇癪が爆発してしまう上に、本人もその傾向を認識していることが多いので、「今から自分のストレスを爆発させるようなことが起こるのではないか」という警戒が常に強い傾向があります。

さらに、アスペルガーは自分が失敗したり、間違ったことを言ったりすることを避けようとする傾向があるため、「批難される!」と感じた瞬間に頭の中が小さなパニックになり、過度に身構えてしまうことがあります。

そのため、特に実際に喧嘩になった経験が多い夫婦などの関係の場合、相手が何かを話し始めた瞬間に「今から自分は批難されるのではないか。」と警戒して思い込んでしまうことが多くあります。

これは私たちの夫婦ではしょっちゅうあり、特に私が酒を飲んでいるときは、私が序盤で「今からまた批難される」と思い込んでしまったために話し合いが噛み合ないということが何度かありました。

これは妻には大変申し訳ないことをしてしまいましたが、今ではこれはアスペルガーという障害が原因でことがわかったので対策が立てられます。

これはそれまでに批難したことがある奥さんが悪いのでも、アスペルガーが過度に警戒して思い込んでしまうのが悪いのでもなく、生まれつき脳がそのような思考をしやすいようになっているというだけです。

これに対してはアスペルガー本人ができる改善策として「その出来事が起こったとき、それをどう認知し、どう反応し、どうなったか」をカウンセラーと一緒に振り返り、今後の対応法を考えるという認知行動療法という方法があります。

また、定型発達の奥さんは「アスペルガーの人はすぐに『批難されるのではないか』と反応してしまいがちな脳の作りをしているため、『今から言うことはあなたを批難する話ではなくて、ちょっと話を聞いてほしいだけなのだけど』と冒頭でつけてから話せばよい」ということを意識するだけでも、話の序盤でアスペルガーの癇癪が爆発することを避けることができます。

また、奥さんの方に言い方を気をつけてもらうだけというのは負担を強いすぎだと感じる人も多いと思います。

そのような場合、会話ではなく文字で伝えるという方法は有効です。

口でメッセージを伝える場合、全てのメッセージを話し終わるだいぶ前、奥さんが最初の言葉を発した直後くらいにアスペルガー夫は「今から批難されるのでは」と思い込み、その場で警戒・闘争・逃走本能が働いて反論し始めてしまうことがあります。

ところがLINEやevernoteで伝える場合、文章を読み始めた最初の段階でアスペルガー夫が「今から批難されるのでは」と感じたとしても、その後にその先の文章が続いているのであれば、夫に最後まで読ませて返信をさせることができます。

これにより、批難ではなく本当に言いたいメッセージを最後まで読ませる効果がある上に、序盤で感じた思い込み・警戒・闘争・逃走本能が落ちついてから返信させることができるというメリットがあるため、この方法は私たちの夫婦でもたまに使っています。

私たちの場合、妻が言いたいことをevernoteにまとめたテキストを作り、私と共有、私がそれをまずは最後まで読み、ある程度落ち着いてから全体の趣旨を理解した上で返信を書き込み、再度共有するというようにしています。

この方法を考えてくれたのは妻の方で、これは非常に助かっています。

おそらく妻がテキストで書いた内容を会話で進めようとした場合、私はアスペルガーにありがちな「文章を読んだり図を見たりするのは得意だけれど、結論のない話を長い時間聞くのが極めて苦手」という特徴があるので、序盤で思い込みをして反論をしてしまうだけでなく、その話の長さにも耐えられないと思います。

伝える側としてはテキストで書くよりも言葉で言う方が早いですし、楽だと感じるかもしれませんが、受け取る側としては言葉を聞くよりもテキストを読む方が早いですし、特に聞き手がアスペルガーである場合は単語や語尾などを細かく正確に把握しながら理解できるテキストの方が正確に理解しやすいと言えます。


仕事をしている時に自分で決めた手順やルールが正しいと思い込み、周囲に強要する

アスペルガーの人は臨機応変な対応が苦手であり、特に自分に知識や経験のないことが起こった時に直感で行動することはかなり苦手であるため、自分の仕事の手順を決めた上でその通り進めるようにしたり、進め方に自分でルールを設けてその通りに進めたりすることで、臨機応変な対応をしなくて済むように仕事を進める傾向があります。

臨機応変な対応も直感での対応もできず、知識や経験をもとに頭で考えてくだした判断しか頼るものがない分、手順やルールを決める段階では知識や経験をしっかり集めて入念に手順やルールを作る傾向があります。

そして、臨機応変な対応が出来ない分、手順やルールに対する固執は強い上に、自分の決めた手順やルールはかなりの根拠をもとに作るので、それは必ず正しいという思い込みをしてしまうことも少なくありません。

自分の手順やルールが正しいと思い込んでしまったアスペルガーは、自分で勝手にその通りやっているだけならばよいのですが、そのマイルールを一緒に仕事を進める仲間や部下に押し付けてしまうことも少なくありません。

これは、そのマイルールが部下に合っていない方法であった場合は部門の生産性を下げるだけでなく、業務プロセスの行き過ぎた強要は今はパワハラと捉えられてしまうこともあります。

私も自分の部署の業績管理・業務管理をするために、私が自分の業務管理をするのに使っていたのと同じような膨大なリストや資料の作成を部下に強いたり、自分が資料作成をする時に気をつけている細かすぎるチェックリストを部下にも適用して、今思えば不必要と言えるほどの資料の修正を再三依頼するなど、かなり部門や部下の生産性を下げるようなマイルールの強要をしていました。

特にアスペルガー本人はリスト作成が好きな上にToDoリストがないと自分の業務管理ができないという特徴があり、細かい点が気になりすぎてしまうという傾向もあるのですが、定型発達の人にはそのような仕事の進め方は合っていないため、これはアスペルガーの人がいきすぎないよう上司などの周囲が注意してあげることが必要です。

また、アスペルガーの人は「このようにすることはよくないことである」という知識や経験があれば自分の行動を変えられるようになるので、「上司は部下に自分と同じ方法を強いてはいけない。部下の特徴を活かし、良い点を伸ばすことが必要である。」ということ(今思うと何の仕事をするにあたっても全ての基本です)が書いてある本を読むなどして、何事も周囲に強要しないことを学ぶことが重要だと言えます。


自分がその話をすることは間違っていないと思い込み、KY発言を連発する

アスペルガーの人の脳は定型発達の人と異なり、相手の気持ちを想像する部分と、自分の行動を決める部分が連動して働かないため、相手の人の気持ちを想像して行動するということができません。

そもそも相手の気持ちがわかるという感覚をしたことがなく、「相手の気持ちとは想像してもわからないものである」と思っていることが多いため、相手の気持ちを考える以前に考えようとも思えなくなっています。

そのため、相手が傷つくようなことを言うことが多い上に、相手を傷つけたあとも、「それを言って傷つくかどうかは事前にはわかりようがないため、自分は悪くない。」と思い込んでいることが多いです。

「相手が言われて傷つく言葉」はアスペルガーの人は直感ではわからないため、幼少期は親や先生が、大人になってからは職場の仲間や奥さんなどが「あのような場面で、あのような人に、このような言葉を言うと傷つく場合が多いよ。」ということを説教としてではなく、知識として冷静に伝えてあげないと、アスペルガーはずっと人を傷つけることを言い続けることになります。

また、アスペルガー積極奇異型と言われる人は自分の興味がある話題を独演調で話す傾向がある上、自分に興味がない話に話題が移ると突然無口になるという傾向が見られます。

大人数で飲み会をしていたり雑談をしている時に、このようなアスペルガーの言動が続くと周囲は「あの人の興味がある話に合わせよう」となることがあり、結果的にアスペルガーがしたい話をしている時は会話があり、アスペルガーがしたい会話をしていない時は会話がないという状態になることがあります。

このとき、空気も読めなければ周囲の人の気持ちも読めないアスペルガーは「自分がしたい話を延々している方が場が盛り上がる」と思い込み、引き続きKY発言を含んだ独演が続いてしまうか、逆に自分に興味がない話題の時に完全に不機嫌になって黙り込んでしまうという時があります。

私も複数人数がいる食事会や飲み会ではつい独演調で自分が話したいことを延々話してしまったり、楽しくしゃべっていたのに急に自分が興味のない話題になるとつまらなくなってしまったりということはしょっちゅうです。

何度も私と飲んで慣れている人や、たまにいる私の独演を笑って楽しんでくれて「また飲もう」と言ってくれる人以外にはかなり迷惑をかけていると思います。

これはアスペルガーの会話の特徴なので、もしその会合が夫婦で参加したものであれば奥さんなど理解が深い人が輪を離れた場所でこっそり指摘するか、アスペルガーの特徴が出ていることを周囲に気づかれないようにこっそり指摘する合図を決めておいて出してあげるなどの対応があると有効です。


私は自分はかなり思い込みが少ない方だと思っていましたが、アスペルガーの思い込み行動を知るうちに自分もかなり思い込みをしていたことを知りました。

アスペルガーの夫の思い込み(それも定型発達の奥さんには到底理解しがたい思い込み)による問題行動を避けるために知っておいた方がいいことを学ぶのであれば、アスペルガーの夫を持つカトリン・ベントリー氏の著書「一緒にいてもひとり―アスペルガーの結婚がうまくいくために」がおすすめです。

アスペルガーの旦那さんの数々の思い込みと理解不能な言動が紹介されているだけでなく、旦那さんへの入念なヒアリングの結果わかった「なぜアスペルガーはそんな思い込みをするに至るのか」という事実、彼女が調べ続けて見いだした対応方法などが生々しく紹介されています。





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