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アスペルガー症候群かどうかを医者に行かずに判断する方法 〜セルフ診断に使えるチェックリストとあまり使えないチェックリスト〜

アスペルガー症候群かどうかを診断するには心療内科医などの専門の医師に診断してもらうのが最も確実ですが、心療内科医はだいたい忙しくて、私のように予約が何週間も先になることもあるので、手っ取り早く、試しに診断するのであれば世界的に使われている信憑性ある診断基準を使ってセルフチェックしてみるのも効果的です。




私が心療内科に行って診断してもらった時の流れと内容はコチラ

ネットなどで探してもアスペルガー症候群かどうかをチェックできるサイトはいくつもあるのですが、医師などの専門家ではなく素人が作ったようなチェックリストでは、結果にバラ付きが出たり、出た結果もどう評価して良いかわからない部分が大きいです。


私のお勧めは以下のものです。

1.「アスペルガー質問表」(バロン=コーエン作、若林明雄・東條吉邦他訳)

これは50問の質問に対し「(1)そうである」「(2)どちらかといえばそうである」「(3)どちらかといえばそうではない(ちがう)」「(4)そうではない(ちがう)」の4つの選択肢で答えて行き、アスペルガーに当てはまる質問は(1)か(2)だと答えていれば1点、アスペルガーに当てはまらない質問は(3)か(4)だと回答していれば1点とカウントし、33点以上の場合はアスペルガーや高機能自閉症の可能性が高いとされています。

この質問表のよいところは、何と言ってもその信頼性・妥当性です。

リストを作成したバロン=コーエンは、イギリスの心理士で数々の信憑性あるとされる出版物を発行し、イギリスの自閉症に関する学会や団体の理事、議長、フェローなどを務めています。

そして、これを和訳した若林明雄、東條吉邦らのチームは、実際に高機能自閉症・アスペルガーだと医師に診断された57人と、定型発達の1244人の両方にこのチェックリストを受けさせ、双方の比較検討した結果、このチェックリストに信頼性・妥当性があることを確認しています。

また、簡単な設問に50問答えるだけと診断がすごく簡単であり、設問も専門用語などがないためわかりやすいです。

「イエスと答えた設問の数を調べる」というような場合だと、自分がアスペルガー症候群だと思い込んでいる人はイエスばかり、そう思いたくない人はノーばかり答えてしまう可能性もありますが、このリストだとその心配がないという点も信憑性が高い理由です。

このバロン=コーエンのチェックリスト(どれがアスペルガーに当てはまる質問で、どれがアスペルガーに当てはまらない質問かの分類付き)は、書籍「発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)」で紹介されています。

なお、ネット上でもこのチェックリストをもとにした診断フォームを使って無料で診断できるサイトがあります。

バロン=コーエン「アスペルガー質問表」を元にしたアスペルガー診断フォームの例はコチラ

ただこのようなサイトは上記書籍で紹介されているものとは採点基準が違うため、書籍を買って自分でチェクリストをやったほうがより正確です。



2.DSM-Ⅳ-TRの診断基準に基づいたスクリーニングのためのチェックリスト(岡田尊司)

精神科医であり医学者でもある岡田尊司は著書「アスペルガー症候群 (幻冬舎新書)」の中で、アメリカ精神医学会が定めたアスペルガーの基準である「DSM-Ⅳ-TR」という基準をもとに、さらにスクリーニングのためのチェックリストを紹介しています。

このチェックリストには2〜5個の質問が1セットになった設問があり、1ページに4セットの設問集が入ったシートがシートA.からシートC.の計3ページ、合計12個の設問が用意されている形になっています。

1つの設問の中で2つ以上の質問に当てはまればその設問は「該当」となり、Aのシートで2つ以上、Bのシートで1つ以上、Cのシートで2つ以上、「該当」の設問があればアスペルガーであると示されることになります。

このチェックリストのよい点は、アスペルガー症候群と同じ自閉症スペクトラムに含まれる高機能自閉症ではないということが判断できるという点です。

アスペルガー症候群は高機能自閉症と同じく「対人的相互反応の質的障害」と「反復的な行動・限定的な興味」という現象が見られますが、高機能自閉症にはコミュニケーションの障害があり、アスペルガー症候群にはコミュニケーションの障害は条件ではないという違いがあります。

したがって、このチェックリストでアスペルガーの基準も超えているけれど、高機能自閉症の機能も超えているという場合、その人はアスペルガー症候群ではなく、高機能自閉症と判断されます。

自分が高機能自閉症なのか、アスペルガー症候群なのかまで把握する場合はこのシートは役に立つと言えます。

このチェックリストの元は世界的に今最も使われている基準の一つであるアメリカ精神医学会が定めた「DSM-Ⅳ-TR」であり、著者自身が精神科医であり医学者でもある人であることからもこのチェックリストは信憑性があると言えます。



代表的なものは上記の2つです。

なお、上記の2つのチェックリストに当てはまる場合、「アスペルガーの特徴がある」ことにはなりますが、「アスペルガー症候群であるという診断」にはなりません。

アスペルガーを含む発達障害やアスペルガー症候群として診断される要因の一つに、社会生活や職業生活で著しい困難が生じていることが含まれているからです。

私もこれらの本だけでなく、心療内科医の診断を受けましたが、その際に「アスペルガー症候群であるという診断にはならないが、アスペルガー症候群の特徴がはっきり出ている」というように言われましたが、これがそのような言い方になった理由です。


これら以外でもアスペルガーのチェックリストを勝手に作って公開しているサイトやブログがありますが、基本的にそれらは医者でも何でもない一般人か自称専門家が作ったチェックリストなので、それだけではアスペルガーかどうかは判断しにくいと思った方がよいと思います。

私のブログでもアスペルガーの特徴は書いていますが、これらをもとに判断するのではなく、手っ取り早く判断するなら上記のような書籍から、ちゃんと判断するなら医師の診断をあおいだ方が確実です。




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