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アスペルガーは片付けが苦手な人が多い 〜部屋がゴミ山の汚部屋化し、大事な資料がなくなっても片付けられない人もいる〜

アスペルガーの人には部屋などの片付けが苦手なタイプがいます。




アスペルガーの人は実行機能が低下していて、手際が悪く、片付けが苦手

アスペルガー症候群を含む発達障害の人は洗濯、炊事、掃除、片付けなどの家事の管理が例外なく苦手です。

これは優先順位を考え、方法や手順を考え、時間配分を考え、計画的に行うことが苦手という特徴から来ています。

物事を計画的に行うことがそもそも苦手ですから、家事だけでなく食事、睡眠、書類、金銭、服装、子育て、買い物、近所付き合い、親戚付き合いなど様々なことを要領よくこなすことができず、日常生活全般にわたって周囲の助けを必要とするのも特徴です。


アスペルガーの人はこれらの「ものごとを段取りよく遂行する機能」である「実行機能」が低下しているのが特徴です。

精神科医である岡田尊司氏の著書「アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2)」では、アスペルガーの実行機能の低下について、

・机や部屋は恐ろしく散らかって盛り上がっていて、第三者の目にはゴミの山のようにしか見えない
・宿題や提出物は期限までに提出できないどころか、宿題のプリントがどこに紛れ込んだのか見つけ出すのにも一苦労
・これらは大人に鳴ってマシになるどころかひどくなることもある
・そのため何かを始めようとするとまず探し物からしなければならないという人もいるが、記憶力の良さが生きてゴミ山のどこに何があるかを把握している人もいる

と解説しています。

アスペルガーの特徴は人によって全て異なるので、片付けが得意なタイプもいます。

また「アスペルガーは課題は期限ギリギリまで後伸ばしにして持ち前の集中力でギリギリで終わらせるが、ADHDは期限ギリギリまで後伸ばしにした上で結局やらない」と説明している専門家もいます。

また、同著の中ではアスペルガーの特徴が見られる著名人の例として、ノーベル賞を受賞した物理学者の益川敏英氏の奥さんが散らかっているゴミを捨ててしまったら、実はそれが貴重な研究成果だったというエピソードや、野口英世の研究室が恐ろしく汚かったこと、ビルゲイツの学生時代は部屋に物が溢れていたため、必要な物を探すのに毎回家族総出の宝探しになり、ビルゲイツは見つけた人に出す賞金の額を決めていたなどのエピソードが紹介されています。

また、これらの実行能力が低下しているタイプのアスペルガーは共通して、注意を切り替えることが苦手で自分が何かに集中しているのを邪魔されるのが苦手だったり、マルチタスクが苦手だったりするという傾向も併せ持っているとも指摘しています。


「どちらかというと」片付けが苦手な私の場合

私も小さい頃から片付けが苦手でしたが、「ゴミの山」「汚部屋」というほどではありませんでした。

小学校1年生の時に初めて自分の部屋を与えてもらったですが、どちらかと言うと本、マンガ、プラモデル、おもちゃ、学校の書類などで溢れていた傾向にはありましたが、汚部屋というほどではなく、休みの日に弟や友達とそこで遊んだりするには十分なほどのスペースがありました。

母親からはいつも「もっと片付けなさい」とは言われていましたが、私は自分でどこに何があるかを把握できるくらいには片付けていて、友達の家に行った時もそれと比べて特別自分の部屋が汚いと思ったことはありませんでした。

大学に入ると一人暮らしを始め、その後社会人になっても一人暮らしを続けるのですが、その部屋も確かにたまにしか掃除もしていなかったし、「出しっぱなし」「置きっ放し」「読みっ放し」「使いっ放し」なども多く、決して綺麗だとは言えないと思いますが、食器やゴミなど片付けないとヤバいものは最低限片付けていましたし、アスペルガーに見られるような典型的なゴミの山というほどまではいっていなかったと思います。

結婚した後は、私の希望で家には私が集中して仕事をする部屋である書斎を用意してもらっていましたが、確かに私が仕事をするスペースである書斎の机の上は常に散らかっていましたが、「どこに何があるのかわからない」というほどではありませんでした。

部屋を散らかしてしまうこともありましたが、恐らく「定型発達の男の中では部屋が綺麗でない方」くらいだと思います。

私は自分が集中しているのを遮られるのも「どちらかと言えば苦手」、マルチタスクも「どちらかといえば苦手」というくらいなので、この特性は重症でないレベルにやや出ているくらいなのではないかと思っています。


片付けが苦手なアスペルガー夫の対処法

物を探す時間を考えたら片付けた方が絶対に効率的ですし、定型発達の人から見たら「物を片付ける」ということくらい誰にでも出来そうにみえるかもしれませんが、片付けが苦手なアスペルガー夫からすると「片付けなさい」と言われてもそれはかなり困難です。

どうしても片付ける必要があるのであれば、感情的にならずに冷静に、できれば論理的にその理由を説明し、一緒に片付けることが必要です。


また、職場のデスク周りが片付けられないというアスペルガーもいますが、これは「退勤後はデスクの上には何も追いてはいけない。置いてある物は全て処分する。」というようなルールを設けると、ルールに従うことを好む傾向があるアスペルガーは改善することがあります。

私はサラリーマン時代、入社したことはデスクが決まっていたので自分のデスクの上や周りにいるものもいらないものもごちゃごちゃに物を散らかしたまま会社から帰っていて、状況としては「家の机の上と同じくらいか少しマシくらい」という状況でした。

ところが、会社のルールが変わり、

・次年度から部署内の座席はフリー。その場所を他の人が使うときのために綺麗にするように。
・退勤時は机の上に何も置いてはならない。置いてある物は全て処分する。

というルールができました。

この際、デスクに設置されていた引き出しもなくなり、個人の収納スペースは小さなロッカー一つになったため、不要なものは処分せざるをえなくなりました。

このような整理整頓プロジェクトをした多くの会社と同様に、私たちの会社でもその後しばらくは机の上に私物を置いたまま帰ったり、不要なものも捨てずに取っておこうとして通路に置きっ放しにしていた社員が私の周りには多くいました。

しかし、ルールを守ることが好きな私はその日に名刺や進行中のプロジェクトの資料などの本当に必要なもの以外を一切処分し、以来、一切机の上には何も置かず、周囲にチリ一つない状態で仕事をする癖がつきました。

その頃から会社で要らないものを持つことを極力なくすようにしたいと思うことが多くなり、重要な紙の書類は全てスキャンして保存し、紙の資料をほとんど持たないようになりました。

アスペルガーの人は毎日の出勤の際に泊まりの出張のようなキャリーバッグにいる資料もいらない資料も詰め込んで大荷物通勤するというタイプがいますが、私はそうではなく、出張の荷物を減らしたいと思っていたので、この全ての紙のデータ化は出張時の書類の荷物を減らすのにも役に立ちました。

今でも家に置いてある物を減らすことや、旅行に行く際に荷物を極限まで減らすことは私の関心ごとで、本が好きな私は以前は何百冊という本を本棚に保管していましたが、今はそれらは全て売るか捨てるかし、読み返したい本はkindleで再度購入してipadに保存するようにしています。

アスペルガーの中でも私のように片付けが苦手という特徴が強く出ていないタイプで「どちらかと言えば苦手」くらいであれば、動機付けしたり、一緒に手伝ってあげれば綺麗になることはありえると言えます。

なお、アスペルガーはやることの整理整頓や物の整理整頓は苦手な傾向がありますが、歴史的事実、興味を持った鉄道や昆虫のこと、スポーツなどのデータなどの一度自分がハマったことについてはとことん情報を整理整頓し、リストを作って管理できるという特徴もありますので一概に「情報の整理整頓が苦手」とも言えないというのも特徴です。





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