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アスペルガーの会話の特徴 〜独演調で、興味のない話題は聞かず、話が噛み合なくなる私〜

アスペルガーの人は会話をしていたのに突然独演調になったり、いつまでも会話が噛み合なかったりという特徴があります。




アスペルガーとの会話は噛み合ない

普通の人の脳は相手の話を受けて反応して話をしたり、相手のアクションを受けて自分も反響するアクションを取ったりする「相互応答性」という性質を持っていますが、アスペルガーの人の脳はこの「相互応答性」に障害があるため、会話のキャッチボールが苦手であるという特徴があります。

そのため、

・明るく声をかけても冷たく機械的に「何か用ですか?」と返答する
・会話の中で相手の目を見ない
・会話の中で身振り、手振りが少ない
・会話というより一方的なスピーチのように話す

という特徴が出ることがあります。

アスペルガーの特徴は人によって全て異なりますが、子どもの時に出る特徴のタイプとしていくつかの分類があります。

この中の積極奇異型と言われるタイプは独演調のスピーチのような話になることが多く、受動型と言われるタイプは自分からは話しかけないけれど相手に話しかけられたら会話になるというタイプで、孤立型と言われるタイプは自分からも話しかけないし相手から話しかけられても話さないという会話の形の特徴があります。

私は積極奇異型と言われるタイプに近く、小学校の頃から一人で授業中に冗談を言ったり自分の興味のあることを話したりしていて、大人になってからもその傾向があります。

また、自分の興味のある分野や専門分野に関してはいつまででも話を続けられるけど、興味のない分野の会話になると突然黙ってしまうという特徴があります。

私も自分が興味のある分野の話を延々するのは好きですが、それももしかしたら周りから見たら会話ではなくスピーチをし続けていたのかもしれません。

また、興味のない分野の会話をする場に居続けるのが苦手です。

また、誰かの話を聞いて「考えが浅いな」と思った相手には反論せずにはいられなくなる傾向があります。

こうして私が反論した時は、相手が空気を読んで自分から収めてくれる時もあるのですが、口論のようになってしまうこともあります。

そして口論になった時は、だいたい周囲から見ると「会話がかみ合っていない」と言われることが多いです。


アスペルガーはニュアンスを読むことが苦手で、訂正したがる

また、会話のニュアンスを読み取ることが出来ないという特徴もあります。

アスペルガーの人は「相手の気持ちに共感する」ということができない上に、相手が「共感してほしい」と思っている気持ち自体を理解できないため、相手の言いたいことを察するということができません。

だから、会話の中で相手が本当に言いたいこと、共感してほしいこと、に対して洞察するということができず、言葉の誤りを訂正しようとしてしまいます。

それにより、例えば、「昨日は最悪の一日だった。」という話を聞いたら「震災の日の方が最悪の一日だったんじゃないの?」というように答えてしまい、相手に「わかってくれない」と思わせてしまうどろか、その場の空気を一気に悪くしてしまうこともあります。

これは私も本当にわかりません。

妻は「共感してほしい」と言いますが、私は「共感したい」と思ったこともなければ「共感してほしい」と思ったこともありません。

会話の中で妻が何かを言った際に、私はしょっちゅう言葉の誤りを直しています。

今思うと、だいたいその言葉の誤りは直さなくても夫婦の会話には差し支えないのですが、アスペルガーは誤りが気になってしまう特徴があり、私も相手の言葉の誤りがあると直さずにはいられない傾向があります。

今はだいぶ誤りもスルーするようになりましたが、上手にスルーして会話を続けるということに全く慣れていないので、相手の言葉の誤りに気づくとやっぱり直してしまうか、そこで会話を止めてしまい、私が無視した形になるかになってしまいます。

なお、日常会話のキャッチボールは苦手ですが、言語能力には障害がないのがアスペルガーの特徴で、単語だけは難しい単語をよく知っていたり、子どもの頃から大人びた話しかたをしたり、優れた文章力を発揮したりという特徴が出る人もいます。


アスペルガーの会話に対する周囲の対応法

これらに対する対策としては、例えば大勢の人がいる場で独演調になったり、空気を読めない会話をしたり、相手を傷つけることを言ったりという特徴がある人であれば、奥さんや、場にいる中でも特に仲のいい人が後でこっそり指摘してあげるのがよいと言えます。

アスペルガーの人は常にストレスを抱えていることが多い上に、失敗することを恐れるので、その場で注意をするとストレスが爆発してしまうことがあるので注意が必要です。

そして、注意をする際も、感情的に怒るのではなく、冷静に指摘してあげることが重要です。

なお、アスペルガーの人は大人数の集団の中で会話をすること自体が苦手なので、そのような場に無理に連れ出したり、無理矢理会話の輪に入れようとすることはしない方がよいと言えます。


また、ニュアンスを読むことができないという特徴があるのであれば「ニュアンスを汲み取ってほしい」ということは望まない方が得策です。

アスペルガーがニュアンスや言葉の裏や真の意図を読めないのは、ニュアンスを読み取れない障害なので、そこの改善を期待するよりは、思っていることやわかってほしいことを丁寧に言葉にして話すようにする方が円滑な会話ができるように早くなります。


これらはアスペルガーの会話の問題点を日常の中で改善して行く方法ですが、あまりにも問題が大きく、家庭や職場で目に見える形で問題を起こしている場合は専門の医療機関の指導のもとでのトレーニングが必要です。

アスペルガーの人の(根本的な障害ではなく)社会生活をする上での具体的な問題点を解決するためのトレーニングを「ソーシャルスキルズトレーニング」と言いますが、会話の問題点の解決を目指すソーシャルスキルズトレーニングに言語療法というものがあります。

これはソーシャルスキルズトレーニングの中で言語療法も取り入れて行うものもあれば、言語療法のみを行う場合もあり、これは医療機関や言語療法士の数などの地域のサポート環境に応じて選択されます。

アスペルガーの会話の特徴と対応法を学ぶのは精神科医の岡田尊司氏の著書「アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2)」がお勧めです。

会話の特徴、問題の原因、対応策などがわかりやすく網羅されています。





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