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無題

アスペルガーは共感能力はありますよ。定型発達者と違い少し遅れ、また、脳の違う機能を使って相手の心を理解し、共感もできます。
私は仕事上、そのような患者を幾人もみてきました。
あまり無責任なことは書かない方がいいですよ。勉強不足です。

そして、あなたの想像力不足を一般化してはいけません。

アスペルガーは感情がないわけではない 〜感情表現が下手で、相手の感情に共感・共鳴できず、むしろ感情コントロール不能になるアスペ〜

アスペルガーの人は周囲から見ると「感情がないように見える」「常に無表情」「笑っていても目が笑っていない」「何を考えているのかわからない」と言われることがありますが、感情がないわけではなく、上手に表現する機能が欠けているだけだと言えます。




アスペルガーは感情がないわけではないが、感情表現が苦手

アスペルガーの人の中には「機嫌が悪くなると目が黒い穴のようになる」「笑っていてもガラス玉のような冷たい目をしている」と言われる人がいます。

表情の変化が少ない、無表情、能面のような顔、機械的な口調、アイコンタクトがない、と言われる人もいます。

特にアスペルガーの中でも「受動型」や「孤立型」と言われるタイプの人は、敢えて自分から感情を見せないようにしていることが多いと言われています。

そのため、感情がないのではないかと思われることが多くあります。

精神科医であり、アスペルガー症候群を含む自閉症スペクトラム障害の第一人者である星野仁彦氏の著書「発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)」では、この現象について、アスペルガーの人は感情がないわけではなく、喜怒哀楽の感情を共有する「共感性」に欠けると解説しています。

また、アスペルガー症候群の発見社であるオーストリア人医師のハンス・アスペルガーは「感情的な触れ合いが苦手だが、感情に欠けているわけではない。それを裏付ける事実として、このタイプの子どもは高度の人物判断力を備えていたり、一瞬の一瞥で相手を見ぬくことがあったり、小動物を愛したりする行動が見られることがある。」という点を指摘しています。

また、以前から熱心に応援していた野球チームが優勝して、その後も応援しているのに優勝した時にあまり笑っていなかったという人もいます。

これらより、アスペルガー症候群の人は感情がないのではなく、相手の感情に共感・共鳴することができないと説明されています。

私の場合も誰かが何かを言った際に「同意見だ」「考え方がすごく近いので話してておもしろい」と思うことはあっても、「相手の感情に共感した」「心が共鳴し合った」と感じたことはたぶんないと思います。

文章などで読むことはありますが、それがどのような状態なのか、全くわかっていません。

また、アスペルガーの人は自分の感情を表現するどころか、自分の感情を理解することすら苦手です。

私も自分の中の嬉しい、楽しい、おもしろい、気分がいいなどのプラスの感情はまだ自分で理解できますが、怒り、悲しみ、不安、心配、ふがいなさ、恐れ、不満などのマイナスの感情は、自分の中に起こっていてもどの感情なのか、いまいち理解できません。

自分の感情が今どのようなものなのかを理解できない状態はアレキシサイミア(失感情症)と言われていますが、アスペルガーの人は常にこのアレキシサイミアの状態に近いとされています。

感情はあるのに感情表現が下手なことが原因で、周囲を驚かせたり、怖がらせたりすることが多いため、特に人間関係作りに重大な問題があるアスペルガー症候群の人は、笑顔のトレーニングをするなどの策が有効だと言われています。


アスペルガーの人は相手の感情を理解するのも苦手

アスペルガーの人は自分の感情を表現するのが苦手なだけでなく、相手の感情を理解することも苦手です。

アスペルガーの人の脳は共感し、共鳴する機能に欠けているので、会話が盛り上がったりした時に表情の変化が大きくなったり、身振り手振りが大きくなったりということがあまりありません。

その上、相手の感情を理解することも苦手なので「ここは身振り手振りを大きくして盛り上がるべきところだ」という判断すらできません。

アスペルガーの人は他人の感情を理解できる方が不思議だと考えている人が多いですが、これは私もそう思っています。

周囲の人は私が怒っていないのに「なんで怒っているの」と言ったり、全く気にしていなかった出来事を後から引き合いに出して「あのことが原因で不機嫌になっているの」と言ったり、私が同意していることについて「あの決定事項が不満だったから納得がいっていないの」と言ったりします。

周りの人も私の感情や思っていることを全く理解していないのに、私に対しては「相手の気持ちをもっと考えて」と言うのはおかしなことだと、正直なところアスペルガー症候群について学んだ今でも思っています。

そして、その結果、周りのみんなが悲しんでいる時に場にそぐわない冗談を言ったり、不適切な言葉をかけたりすることがあります。

アスペルガーの人は友人のペットが死んだ時に一緒に悲しむことはなく、「動物はいつか死ぬものであり、それは受け入れなければならない」「世話をする手間がなくなったとプラスに捉えるべきだ」といった全く空気を読めていないことをよく言います。

先日、妻の実家で飼っていた猫が亡くなったそうですが、私は「そりゃ、猫は人間より寿命が短いからいつか死ぬよね。」と思いましたが、アスペルガーの人の失敗を学んでいたのでこれはなんとかこらえることができました。

しかし、そのような時に何と言い、どのような行動を取ればよいかは考えても分からなかったので、結局何も言えず、何もできませんでした。

ペットが死んだときであればまだマシですが、友人の家族や親しい人が亡くなった時などはアスペルガーの人は言動に非常に注意する必要があります。

私はこのような時にどうすべきかは、以前に尊敬する上司から「本当に大変でしたね。何かあったら力になりますので、何でも言ってください。」と声をかけるのがよいと言われたので、以後そのようにしています。

このように友人の家族が亡くなった時に決まった台詞を言うだけというのは冷たいという印象を持つ人もいるかもしれませんが、アスペルガーの人に自分の振る舞いについて「こうすべき」という知識を与え、その通りに実行してもらうというのは有効であり、重要なことだとされています。

アスペルガーの人はどう頑張っても相手の感情を理解することはできず、共感も共鳴もすることはできないので、それであればより相手を傷つけることがないように振る舞うよう努力する方がよいからというのがその理由です。


アスペルガーの人は感情のコントロールも苦手

アスペルガーの人にも感情があるということの証拠に、気に入らないことがあった時などによく癇癪を爆発させることがあるという点があげられます。

アスペルガーの人は普段から常にストレスを抱えて生きている上に、怒り、悲しみ、寂しさ、不満、恐怖、ふがいなさ、虚しさ、不安、心配などの様々なマイナスの感情が高まったときにはそのコントロールができないため、ほんの些細なことでもすぐ不機嫌になり、それらを全て怒りの感情として癇癪を爆発させることが多いです。

「ちょっと怒りやすい人」くらいの状況であればまだよいですが、支配欲求がコントロールできずにこれが家庭内暴力や凶悪犯罪などにつながることも稀にあります。

このように、アスペルガーは感情はないどころか、むしろ激しく不安定に変化し、落ち着きがなく動き回ることが多いという傾向が見られます。

上述の星野氏の著書「発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)」ではこれらの原因について、脳の中の前頭葉・側頭葉から大脳辺縁系の機能障害によるものと思われると指摘しています。

また、普段は会話の中でも一方的に話し続ける特徴があり、時に相手が傷つけることを平気で言うこともあるにも関わらず、自分も傷つきやすいというタイプもいます。

このようなタイプのアスペルガーは、ちょっと何かを言われただけで心がいっぱいいっぱいになってしまい、うまく言い返せなくなってしまうので、子どもであれば何も言わずに突然泣き出したり、大人であれば途中から会話が全く噛み合なくなったりということが起こります。

そしてこのようなマイナスの感情を貯め込んでしまうという特徴は、「不安を和らげるものに走り、依存する」という行動を招きやすいため、アスペルガーの人にはアルコール依存症、ギャンブル依存症、インターネット依存症、喫煙者などが多いと言われています。

これらが原因でアスペルガーの人が上記のような暴力、犯罪、依存症などの重大なレベルの問題を起こしそうなレベルであれば、専門の医療機関で自分の感情を把握できるようになるトレーニングをするなどの対応が必要です。

発達障害者向けのトレーニングで自分の感情を理解し、コントロールするものに「認知行動療法」というものがあります。

これはアスペルガーの行動について、専門家やカウンセラーと本人が一緒になって振り返り、その時どのような感情でその行動をとったのかを振り返り、感情を理解する練習をするとともに暴発を防ぐことが目的です。

特にアスペルガーの人の中で自分がアスペルガーであるという認識がない人は、より改善が困難になるため、まずは自分がアスペルガーであり、どのような特徴を持っているのかを本人が理解することが最も重要であり、一番最初にやるべきことだとされています。


また、アスペルガーの「感情に左右されない」という特徴は、仕事などで感情的になる場面があっても論理的に判断できるなどの強みとして活かされることも多く、周囲はアスペルガーにあった環境を整えてあげることも職場や家庭での諸問題の改善につながると言えます。

アスペルガーの人の感情の状態について理解するには上述の著書「発達障害に気づかない大人たち」がお勧めです。

アスペルガーと併発しやすいADHDや、自閉症患者の感情の状態と併せて解説されていてわかりやすいです。





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無題

アスペルガーは共感能力はありますよ。定型発達者と違い少し遅れ、また、脳の違う機能を使って相手の心を理解し、共感もできます。
私は仕事上、そのような患者を幾人もみてきました。
あまり無責任なことは書かない方がいいですよ。勉強不足です。

そして、あなたの想像力不足を一般化してはいけません。

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