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アスペルガーにも彼女はできる 〜ただし序盤は知識で乗り切って彼女を作れるが、その後で理解してもらわないと順調な長続きは難しい〜

アスペルガーの人は女性に対する接し方はかなり独特ですが、彼女ができないとか結婚できないとかという特徴は見られないと言われています。




アスペルガーの男性は、彼女の前でもときに空気が読めないことを言い、ときに謎のデートスポットやプレゼントを選んで引かれてしまい、ときに適切な距離感がつかめずに恋愛を破滅させてしまうことがあります。

ところが、だからと言ってモテないとか、彼女ができないとか、結婚できないとかという特徴は見られないと多くの専門家が指摘しています。


アスペルガーだから彼女が出来ないというわけではない

アスペルガーの人の特徴は人によって全て違うので、彼女との恋愛のパターンも様々なパターンがあります。

精神科医の岡田尊司氏は著書「アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2)」の中で、「恋愛においても不器用ではあるが、同性の友人とうまく付き合えないからといって、必ずしも恋人ができないわけではない。同性の友人には、あまり人気がないが、異性にはもてるという場合もある。アスペルガー症候群の人のもつ純粋で、淡白な雰囲気を好む異性も少なくない。」と解説しています。

また、同著の中ではアスペルガーの結婚について「異性関係がとりわけ活発というわけではないが、異性の伴侶を獲得する能力が低いとは思われない。ただ、概して結婚年齢はやや遅い傾向があるようだ。」とも解説されています。

同著の中ではアスペルガーの特徴が出ている人について何人も例を挙げ、何度も結婚と離婚を繰り返す人、一人の奥さんと一生結婚生活を続ける人、一生独身を貫く人の3パターンが見られることを示唆しています。

ただし、その考え方は様々ですが、アスペルガーの人は彼女や奥さんを作るかどうかに対する考え方は論理的に考えている場合が多いと思います。

私は今の妻と結婚するにあたっては、まず人生において結婚すべきか否かを考えました。

結婚するメリット・デメリットを考えた結果、結婚にはデメリットも多く、結婚相手によっては人生に多大な損害を被るが、相手次第では夫婦生活や家族構築など非常に意義あると思える経験をすることが可能で、結婚自体を頭ごなしに否定することは大きな機械損失になる可能性が高い、という分析結果になりました。

そして、私の出した結論は、結婚は「条件付きでアリ」というものでした。

この結論は「しょうもない価値観を私に押し付けることなく、前向きに、成長し続けることができる相手であれば結婚すべき、そうでなければ結婚すべきでない」というものでした。

そこで、結婚相手に求める条件をもう少し具体的にリストアップし、頭の中で候補者を挙げて行った結果、今の妻が挙がったので、付き合おうと思いました。

このように結婚に対してメリット・デメリットを論理的に分析したり、結婚相手に求める条件のリストが頭にあるというのは多くのアスペルガーに見られる傾向で、彼女に対しても「なぜこの人と付き合いたいのか」ということを(愛を語るのではなく)論理で説明できることが多いという特徴があります。

また、私も独身時代は何人かの女性と付き合いました。

ただし、私は独身時代に彼女を作る時には、本当にその人が好きかどうかよりも「彼女がいない土日より、彼女がいる土日を過ごした方が、後に結婚した時や死ぬ時に『充実した、意義のある若い時代を過ごせた』と思えることが想定されるため、人生の後悔を減らすためにはなるべく彼女を作った方がいい」と思って女性に声をかけることが多かったです。

学生時代には「今月は土日の予定がほとんど入っていないため、全ての休日に1件1件別々の友達と約束を入れるより、彼女を作った方が休みの予定を入れるのには手っ取り早い」と思って、ほとんど話したことのない人に突然電話で告白したりしたこともありました。

これは私の例ですが、彼女ができないわけでも結婚できない訳でもないが、恋愛に至る流れや彼女に対する考え方などはかなり変わっていることが多いです。

そして、その理由は「彼女が何を考えているのかがわからないから」というものが圧倒的に多いです。


アスペルガーは、彼女がどうしてくれたら嬉しいのかがわからず謎の行動に走る

アスペルガー専門のカウンセラーであるマクシーン・アストン氏の著書「アスペルガーの男性が女性について知っておきたいこと」ではアスペルガーの男性が彼女を作ったり、結婚したりする中で注意した方がいいことについて解説されているだけでなく、逆にアスペルガーの彼氏を持つ彼女に向けて、彼氏の謎の言動についてもわかりやすく解説しています。

彼女と付き合う前の段階ではどうデートに誘ったら喜ばれるかも、最初のデートにどこに連れて行ったら喜ばれるかもわからないので、「なんで初デートがこんなところなの?」というようなところに連れて行かれることも少なくありません。

何度かデートを重ねても、会話の中では自分の興味があることを一方的に話してしまうか、彼女が興味があることを話しかけられても一言二言の冷たい反応しか出来ず、その上、相手が自分に好意を持っているかいないかが全く分からないためどう先に進めていいかがわからないという人もいます。

これは悪意があるのではなく、定型発達の人の脳であれば普通に起こる「相互応答性」という反応し合う動きがアスペルガーの人の脳では起こらないため、会話のキャッチボールをするということ自体ができないことに原因があり、相手がつまらなそうでも自分は楽しい、相手が楽しそうでも自分はつまらなそうにするということを平気でやってしまいます。

ところが、「デートの最初の方では女性は緊張するから、男性の方から会話をリードしてほしい」ちう女性にとっては頼もしく感じることもありますし、アスペルガー彼氏の冷たいリアクションを「クール」とか「物憂げ」とどういうわけか好意的に受け取ることもあるので、恋愛の序盤では彼女の方がアスペルガーの特徴を知らず、マイナスにも受け取らないまま恋愛が進んで行くことがあります。

アスペルガーは優しい人が多いという専門家は多いのですが、なにせ、考えても考えても相手の気持ちがわからず、次第に考えようとすることすらできなくなっていく場合がほとんどですので、付き合った後も謎の行動は減らず、長年にわたってずっと続いて行くことが多いです。

アスペルガーの言動の特徴は「ただの人見知り」ではなく「相手との適切な距離感がわからない」というものなので、相手が好意を持っていたのになぜかフェードアウトしたという例だけでなく、相手は一切好意を持っていないのに「きっと相手も嬉しいはず」と思い込んでしまってストーカーのようになってしまう人もいます。

これも特別な変態だとか、愛情が曲がっているとかではなく、相手がどのように考えるかがわからないためと考えた方が適切です。

彼氏の方は、今はネットを探すと「LINEで女性とデートに誘う方法」「最初のデートスポットの選び方」「デート中の会話の注意点」などが大量に出て来るので、たくさんみて参考にするとよいといえます。

彼女の方は、彼氏がアスペルガーである場合、脳の中の「相手の気持ちを”直感”で察すること」が苦手なため、直感ではなく「こういう理由で、次からこうしてくれるともっと嬉しい」というと行動が変わって行く可能性が大きいです。

また、脳の中の「共感して、相互に反応してコミュニケーションが盛り上がること」も苦手なため、このような点は過度に期待しすぎない方がよいといえます。

なお、マクシーン・アストン氏いわく、アスペルガーの男性から受ける相談で最も多いものは「どこでどうしたら出会えるのか?」だそうです。

同氏の解説では、仕事の得意先での勉強会・研究会での出会い(私たち夫婦はこのパターンでした)は比較的スムーズに話が合うことが多いそうですが、クラブ、職場、趣味のサークルでの出会いはアスペルガー男性側が痛い経験をしたことがあることが多く、注意が必要だといいます。

特にクラブはアスペルガーの苦手な大きな音楽、アスペルガーの苦手な大人数が狭いスペースに密集した環境、これもアスペルガーが苦手な相手が何目的で来ているかが察知しにくい客層などで失敗した経験をしていることが多いです。

私もクラブは数えるほどしかいったことがありませんが、かなり苦手で、独身時代からクラブで出会おうとはとても思えませんでした。

大音量の音楽は「そういうものだ」と受け入れてしまえばまだよいとして、踊ったり座ったり、席を移動したり、壁際で話したりしている中で誰とどう話を進めるのかも察知できませんし、何より相手が何目的で来ているのかがわからない上に、クラブに来ている女性と話していてもあまり楽しかった記憶がありません。

「恋愛は嫌いではないが疲れる」というアスペルガーも多いため、大半のアスペルガー彼氏は彼女と出会うまでに多大な苦労があった上での恋愛をしているといってよさそうです。


特異な行動パターンに陥り、彼女をドン引きさせるアスペルガー男子

上記のように、それが友人だろうと彼女だろうと、アスペルガーの人は相手がどのように考えるかがわからないため、彼女に取っては理解不能な行動を取ることもあり、理解不能な会話、理解不能なプレゼント、理解不能なデートコースが見られることもあります。

出会ったばかり、付き合ったばかりの最初のうちは彼女に対して何もわからない上に、警戒心を持っていることが多いですが、付き合ってしばらくすると「甘えられる相手」として彼女を認識するようになります。

ところが、アスペルガーの人は定型発達の人と比べて常に大きなストレスを抱えているため、それを癇癪という形で爆発させてしまうことが多く、その相手は「甘えられる相手」であることが多いです。

彼女を「甘えられる相手」として認識し、自分自身でも非常に残念なことに普段から貯め込んでいるストレスを彼女に爆発させるようになるのは彼女と同棲しはじめる頃から始まることが多いとマクシーン・アストン氏は説明しています。

私も自覚はなかったですし、今はあまり覚えていませんが、そのようなことはあったのではないかと思っています。

これも「彼女は甘えさせてくれるから攻撃しても大丈夫だろう。ストレスのはけ口にしてやろう。」と思っているのではなく、脳の働きが原因で普段から抱え込んでいるストレスが非常に大きく、普段の仕事の場や社交の場で張りつめている時に貯め込んだものが家に帰った後の何かのタイミングで本人も意図せず爆発してしまうというものだといわれています。

また、多くの場合定型発達の彼女は「共感してほしい」「分かり合いたい」と思って彼氏との会話をしていることが多いですが、アスペルガーの人は「解決したい」と思って一方的に話をしていることが多いです。

したがって、話をしても否定されたり訂正されることが多かったり、真剣に話し合いをしようとしても話が噛み合なかったり、タイプによってはちょっと話かけたらすぐに黙り込んでしまうタイプもいます。

また、アスペルガーの彼氏はサプライズのプレゼントが苦手です。

自分がプレゼントをもらうときも「サプライズで驚かされる物をもらうより、今関心を持っている物を事前にこちらから指定しておいて、それを貰った方が嬉しい。」と考える人が多いので「サプライズのプレゼントをしたら相手が喜ぶだろう」となかなか思えない上に、サプライズを仕掛ける時に予期せぬ出来事が起こって失敗するのも嫌です。

私はできれば失敗するリスクを避けたいので、できればこちらからプレゼントを贈る際には(実際はそこまでしませんが)あらかじめ渡すシチュエーションを話し合って決めておきたいくらいですし、もらう際も予期せぬ出来事が起こることがあまり好きではないので、どのタイミングでもらえるかが予想できる方が助かります。

なので、友達同士で誕生日プレゼントを贈り合う風習がある仲間などにいると「だいたい飲み会の一次会の最後の方に」とか、「若手が注文を頼みに行くフリをしてプレゼントを持ってくる」とかの恒例のパターンがあるのでやりやすくて助かります。


これらの例は彼女と付き合う前や、付き合ったばかりのころはわからないことが多く、序盤のうちは「ちょっと変わった彼氏」として定型発達の彼氏・彼女とほぼ同じように順調に付き合えることもあります。

しかし、アスペルガー彼氏のこの脳の障害は数ヶ月くらい付き合っているうちに彼女からみても明らかに分かるようになって行きます。

アスペルガーの彼氏は、それまでも別に彼女が出来たことがないわけではないので、自分に問題があるとはあまり思わないことも多いです。

しかし、定型発達の人とアスペルガーの人は明らかに言動が違う上に、多くの場合定型発達の彼女が彼氏に求めていることはアスペルガーにはかなり困難である場合が多いです。

アスペルガーの彼氏も彼女を喜ばせる方法を学び、時間をかけて(目に見えない根幹の障害は改善することはありませんし、目に見える部分だけを改善するのにも何年もかかります)改善の努力をする必要があるかもしれませんし、それより重要なのは彼女の方がアスペルガーの障害を理解することだといえます。

アスペルガーの男性が彼女を作ってうまくやって行く方法と、アスペルガーの彼氏を持つ彼女がうまくやっていく方法を学ぶなら、上記のアストーン・マクシン氏の著書「アスペルガーの男性が女性について知っておきたいこと」が最もお勧めです。

出会い方、デートのしかたから始まって、付き合ってからの注意点、結婚してからの注意点、子どもを持ってからの注意点が充実して書いてあります。

なお、多くのアスペルガーの男性と同じように、私も恋愛のやり方は直感ではわからないので、人に聞いたり、失敗経験をもとに学んだりして乗り越えてきました。

今はこのような恋愛ノウハウはネット上にもいっぱい落ちているので、序盤の出会い方やデートのしかたよりも、中盤からの付き合ってから、同棲してから、結婚してから、子どもを持ってからの注意点の方が特に参考になったかなと思いました。

女性の方が読んだらアスペ恋愛あるある&アスペ夫あるあるも満載で、世の中の女性がアスペルガー男性にいいたいことをこのカウンセラーがスパッと言ってくれている箇所も多いので楽しんで読めると思います。







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