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アスペルガーは嘘がヘタ 〜思ったことを正直に言うことが多いが、嘘をつかないとはかぎらない〜

「アスペルガーは思ったことを正直に言う」という特徴がありますが、「アスペルガーは嘘をつかない」とは言い切れません。




アスペルガーは言わなくてもいいことでも思ったことは正直に言う

アスペルガーの人の特徴は「思ったことを正直に言ってしまう」という点です。

奥さんと海に行ったら「ワキ剃り残してますよ」と言ってしまったり、職場の同僚の女性に「大根足ですね」と言ってしまったり、「部長のお気に入りのこのお店のランチ、マズいですね。」と言ってしまったりと、相手に気を遣うことができない上に、事実に合ったことを言いたがるというアスペルガーは、思ったことを言う必要がないのに正直に言ってしまう傾向があります。

私が今まで知った例の中で特にこの特徴が顕著なのが、アスペルガーの夫を持つ奥さんであるカトリン・ベントリー氏の著書「一緒にいてもひとり―アスペルガーの結婚がうまくいくために」で紹介されているアスペルガー夫であるギャビンの例です。

ギャビンは近所に住む人妻であるアンナと仲良くなり、二人で食事や買い物に出かけるようになりますが、このことを奥さんであるカトリンには全く隠さず、全て話していました。

ある日ギャビンは奥さんであるカトリンに「アンナとキスしたんだ。」と言います。

ギャビンが続けて言ったのは「でも心配入らないよ。君ほどよくなかった。誰か別の人とキスするのって愉快だな。」という言葉でした。

妻であるカトリンから見て、ギャビンの行動は明らかに恋愛感情があっての行動でしたが、アスペルガーであるギャビンは最初は「友情しかない」というバレバレの嘘をついていました。

ところが何度も問いつめていると、次第に「もちろん愛しているよ。カトリンもアンナも同じように。みんな一緒に住めたらいいのになあ。」と答えるようになりました。

後にギャビンがアスペルガーだとわかり、この時のことをギャビンとカトリンで話し合ってわかったそうですが、ギャビンはまさにアスペルガーらしく、この時カトリンに話したことでカトリンが傷つくということは全くわかっていませんでした。

そしてこれもアスペルガーらしく、ただ自分の関心のあることを共有したいというだけの理由からこのようなことを言ったとのことでした。

これらのように、正直に言う必要もないことでも言ってしまうことがあり、嘘をついてさえおけば誰も傷つかないのにその嘘をつかずに正直に話してしまうというのがアスペルガーの特徴です。

ギャビンとカトリンとアンナの結末については上記の著書にて紹介されています。




ヘタな嘘をつくことがあるアスペルガーの人

ただし、誤解しやすいのですが「アスペルガーは思ったことを正直に言う」という特徴があるからと言って、嘘をつかないというわけではありません。

例えばアスペルガーの人は今取るべき行動を直感で判断できないため、知識や経験をもとに頭で考えて今取るべき行動を判断することがあります。

そして、特に子どものアスペルガーは今、取るべき行動を頭で考えて判断した結果、嘘をついてしまうということがあります。

例えば、親から「宿題やったの?」と聞かれ、「やってない」と答えると怒られることが過去の経験上わかっているため、「今ここで取るべき行動の正解は『やった』と答えることだ」と頭で考えて「宿題やった」と答えてしまうようなことがあります。

このようなとき、本人は嘘をついたという自覚はなく、「取るべき正しい行動を選んだ」という感覚だそうです。

宿題をやったかどうかは宿題を見ればわかるのですが、このように結果的に嘘をついてしまうことがあるそうです。

また、アスペルガーの人は間違ったことをすること、間違ったことを言うことを嫌います。

なので、これも特に子どものアスペルガーは親が正解と判断するであろう回答を頭で考えて回答した結果、嘘をついてしまうということがあります。

例えば母親同氏も仲のよい友達のA君の家に遊びに行ったのか?と聞かれた際に、本当は遊びに行ったのに「遊びに行ってお菓子をもらったことを言ったら怒られる」と判断して「言ってない」という回答を選んだり、本当は他の友達の家に遊びに行ったのに「母親どうしが仲のいいA君の家に遊びに行ってほしかったんだ」と判断して「A君の家に行った」という回答を選んだりするようなことが見られるそうです。

このようなときも、本人は嘘をついたという自覚はなく、「母親が求める正解であろう回答を選んだ」という感覚だそうです。

これもA君の母親に聞いたらわかるヘタな嘘なのですが、嘘をつきたいのではなく、自分の言動を頭で考えざるを得ないアスペルガーは特に幼少期はこのような嘘をつくことがあるそうです。


また、大人のアスペルガーも嘘をつくことがあります。

これも間違ったことを言いたくないがために、以前自分が言った意見が間違いだったことがわかると「自分はそんなことは言っていない」と言いはったりすることがあるそうです。

また、アスペルガーは他人の感情が理解できないだけでなく自分の感情が説明できないという特徴もあり、特に自分のマイナスの感情を説明することが苦手なため、怒っているのに「怒っていない」と言ったり、不安なのに「不安はない」と言ったりすることがあります。

これは嘘をついているのではなく、本人が自分で自分の感情を理解できておらず、説明もできないというだけの場合が多いです。

もちろん、アスペルガーの特徴は人によって全て異なり、全く嘘をつかないアスペルガーもいるので「アスペルガーは嘘をつく」と断言することも出来ません。

「『アスペルガーの人は思ったことを正直に言う』という特徴があるけど、嘘をつかないとは限らない」というのが正しい表現だと言えます。




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