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アスペルガーはケチなのか 〜ケチではないのに他人の金銭に口を出す人もいれば、ケチなのにある部分には浪費が止まらない人もいる〜

アスペルガーの人の中には「金遣いが荒い」と言われるタイプの人と、「ケチ」と言われるタイプの人がいます。




アスペルガー症候群を含む発達障害の人は、根本的な障害の内容は同じでも、その特徴は人によって全て異なります。

したがって、「アスペルガーはケチである」とか「アスペルガーはケチではない」と断言することはできません。

それどころか、目立ってケチなアスペルガーと、逆にケチどころか金遣いが荒くて周囲に迷惑をかけているタイプのアスペルガーもいます。


ケチなアスペルガーの特徴と対応策

アスペルガーの中には目立ってケチなタイプの人がいます。

アスペルガーの人の中で、普段から強い不安を抱えているタイプの人はお金がなくなってしまう恐怖感から出費をケチる傾向がみられます。

特にお金だけでなく、仕事や行動などの身の回りの細かいことの管理が苦手であることが多いアスペルガーは、その苦手意識から逆に「細かく管理しなければ」という意識が強く働き、管理に細かすぎるという人もいます。

この場合、そもそも苦手な管理を無理して頑張ろうとしているので、細かく管理しようとしているのだけれど効率が悪かったり、おかしなやり方で管理しようとして結局管理できていないなどの状況になることも多いです。

また、アスペルガーの人の中には自分のルールを他人に押し付けてしまうタイプの人もいますが、お金の管理を頑張るタイプのアスペルガーがその基準を他人に押し付けてしまうことになると、例えば奥さんの出費に口うるさくなったり、他人の買い物の文句をつけたりということも起こります。

そしてこのようなタイプのアスペルガーはケチではないのに「俺の考えている出費ルール」を押し付けているだけという人もいます。

更に、アスペルガーの人には数字に強く、数字をいじるのが得意なタイプが多いですが、このようなタイプのアスペルガーがお金の収支などに興味を示すと、ドンドン管理が細かくなって行きます。

これもケチではなく、収支について研究したくて研究しているだけの場合もあり、この場合、自分で自分のお金の収支を分析して楽しんでいる分にはよいのですが、奥さんの収入や支出にまで口を出すようになると、奥さんの方は大変です。

私は今はケチではない方だと思いますが、数字が好きなのでお金に対しては妻に文句を言い出しかねないリスクはあったと思います。


そこで、このような行動があるアスペルガーの旦那さんは、夫婦の口座と個人の口座を分けるのがオススメです。

これは、銀行口座は旦那さんの口座、奥さんの口座、夫婦の口座の3つを作り、旦那さんの給料は旦那さんの口座に、奥さんの給料は奥さんの口座に振り込まれるようにしておき、毎月夫婦の口座にそれぞれの口座から入金をするという仕組みです。

この場合、家賃や水道光熱費、家具や家電の購入などの共通の出費は夫婦の口座から引き落とすようにしておきますが、入出金履歴や残高はアプリで見れるように設定しておきます。

私たちは先輩夫婦からこの方法を聞き、婚約して一緒に住み始めて以来この方法を取っていますが、非常に助かっています。

この方法を取ると、私が妻の口座のお金の個人的な使いみちにあまり口を出さずに済んでいるのもよいのですが、それよりも私の口座のお金について自分の裁量で使えるのが私のストレス低減に非常に役に立っていると感じます。

アスペルガーの人の中には自分と他人、自分のものと他人のもの、自分の問題と他人の問題の境目に対する感覚が定型発達の人と異なるタイプがいますが、私はそのタイプにかなり当てはまります。

これは例えば、定型発達の人であれば自分のパソコンを他人に使われるのは抵抗があるけれど明日ペルガーの人は気にせず他人のパソコンを使ってしまう、定型発達の人であれば自分の仕事が終わったら他人の仕事を手伝うがアスペルガーの人は自分の仕事が終わった段階で遊びに行ってしまう、といった自分のものと他人のものの境界線が全くない行動と、逆に自分のものと他人のものの境界線をはっきり引きすぎてしまう行動が両方見られるということです。

私の場合、自分の稼いだお金がどれだけ夫婦のために使われ、どれだけ自分のために使われたのかについて、境界線をはっきりさせないとどうしても落ち着かない気がしていて、婚約した段階で妻にこの方法を提案したのですが、もし給料の全額を夫婦の口座に振り込み、私の趣味の出費も夫婦の口座から使うなどということになれば、かなり違和感を覚えていたと思います。

私は隠し事が苦手だし嫌いなのでへそくりもできる気がしませんし、結婚当初であれば、給料の全額を入れている口座の使い道に納得がいかなかった時にはきっと私は大量のストレスを抱えていたと思います。

ところが、口座を3つに分けることで、私の趣味の出費は私の口座から出して妻は文句を言わない、妻の趣味の出費は妻の口座から出して私は文句を言わない、というルールを最初に作ったことで、ルールを守ることが好きな私は非常に楽になることができました。

また、夫婦の口座についても、大きな出費があり残高が足りない時は私の口座からお金を追加で入れ、特別出費として計上する、その代わり口座の入出金履歴は妻が記録する、仕事を辞めて二人ともニートになってからは私の貯金がなくなるまでは私の口座からのみそれまで通りの額を入金する、というルールを一緒に作った上で運用したので、私の中では予定外の出費があったとしても特に何のストレスもありません。

アスペルガーの人はルールを守ることが好きであり、予定外の出来事に対応する必要が出て来た際はストレスを感じることが多いですが、私が予定外の出費にも特にストレスなく対応できたのは、この夫婦の口座の運用ルールを最初に作っておいたのが大きかったと思います。

結婚当初からこの方法をとることに納得してくれた妻には非常に感謝しています。


ケチどころか、金遣いが荒いタイプのアスペルガーもいる

一方、アスペルガーの人の中には、ケチどころか周囲が引いてしまうような金額を使う人もいます。

「金遣いが荒い」という特徴があるだけならまだしも、金銭感覚に関して話し合いもしないままお金を使い続けて奥さんがついてこれなくなってしまったり、浪費により借金で家計を崩壊させたり、犯罪に走ってしまったりと問題行動につながってしまう可能性もあるので、その場合はケチなアスペルガー以上に注意が必要です。

アスペルガーで金遣いが荒いタイプで多いのは「これ以上使ったらダメだ」と思っているのに使ってしまうパターンです。

このパターンで多いものの一つは依存症です。

アスペルガーやADHDはその日常のストレスの高さから、アルコール、タバコ、ギャンブル、ゲーム、インターネットなどの依存症になってしまうことが多いです。

ギャンブル依存症でお金を浪費してしまうリスクはもちろん、アルコールも量によってはかなりの金額になりますし、ゲームでの課金などによる浪費は家計に対するインパクトは時に甚大です。

インターネット依存症の場合は浪費額は少ないようにも見えますが、お金がかからない行動の依存症であっても、依存症にはそれが原因で他のことに興味がいかなくなるリスクがあるため、依存症により仕事に行く気がなくなってしまったりすることによる家計への影響は大きいといえます。

また、「これ以上使ったらダメだ」と思っているのにお金を使ってしまうパターンとして、普段はケチなのに、自分がハマっている対象にのみとめどなくお金を使ってしまうというパターンです。

アスペルガーの人には限定された狭い範囲に深い興味を抱き、研究する傾向が多く見られます。

そのため、子どもの頃に「昆虫博士」「鉄道博士」「機械博士」と呼ばれていたようなアスペルガーの人が多いですが、この自分が興味を持った範囲のことにはお金をどれだけ使ってでも研究しないと気が済まないというタイプもいます。

これがお金のかからないことに対する関心であればまだしも、車やバイクのようなお金がかかる興味対象や、ファッションやプラモデルなどのように収集癖へつながりやすい興味対象である場合、非常にお金がかかることになってしまいます。

これらのような「本当はケチなのに、ハマったものにはお金を使うのを辞められない」という非常にアスペルガーらしいタイプの場合、月に使うお金を奥さんなどの周囲の人が一緒に決めてあげ、使い道について、「今月はこれとこれで合計いくら、来月はこれとこれで合計いくら、再来月は・・・」というように計画を立ててあげるのが効果的です。

アスペルガーの人には計画を立てるのが極端に苦手な人も多いので、計画を一緒に立ててあげるだけでも効果がある場合は多いですし、「ハマったものに限らず、全般的に金遣いが荒い」というタイプのアスペルガーには計画を一緒に立てるだけで効果がある場合も多いです。


また、「まだ貯金は十分にあるけど、将来が不安だから、来月から無駄遣いをやめてね。」というような漠然とした指摘はアスペルガーにとっては非常にストレスとなります。

これは、問題点が漠然としていること、問題点が漠然としているにも関わらず自分の興味関心の追求を邪魔されること、そしてその論理性のなさ、問題が漠然としているにも関わらず「無駄遣い」と自分の出費選択が批難されているように感じてしまうこと、などがストレスにつながるリスクがあります。

私の場合、サラリーマン時代に収入が少ない方ではなかったので、収入が少ない人から見ると金遣いが荒い方だと見られることが多いですが、無駄な出費は嫌いなので論理的でない出費についてはケチっています。

飲み物を決める時も、お酒であれば発表酒よりはビールの方がおいしいので発泡酒は飲まずビールばかり飲んでいましたが、その一方、私にとって飲料水はどれを飲んでも同じだと思っていたので飲める地域であれば水代をケチって全て水道水で済ませていました。

移動手段を決める時も、近場でも疲れていたり酔っぱらっていればその後のことを考えてよくタクシーに乗りますが、飛行機に乗るのであればサービスや利便性は私にとってはどれに乗ってもほとんど同じなので基本的にケチってLCCに乗っていました。

ところが、「あいつは発泡酒は飲まないし、すぐタクシーに乗るし、金遣いが荒い。節約しろ」と言われると、その問題点の曖昧さ、自分が重視していることを邪魔されること、その論理性のなさに対して反論し、論破したい気持ちが出てきます。

私の妻はそのあたりは理解があるので言わないでくれていて非常に助かっていますが、「妻として、ビールとタクシーを禁止し、発泡酒と徒歩のみとする」とか言うような妻であれば私の方が持たなかったと思います。

ましてやその妻がミネラルウォーターを買っていたり、JALに乗っていたりしたら、私の論破モードが全開になり、その妻も持たなくなっていたことでしょう。


このようなアスペルガーに対して出費を押さえてほしければ、必要な出費の金額を明確にし、それに対して必要な収入を明確にし、「出費を減らす」という方法と「収入を増やす」という方法の双方を検討し、どうしても出費を減らす必要があれば何をいくら減らすかを、感情的にならず淡々と検討して行くことが有効です。

ちなみに私の場合は、自分のお金と家族のお金はある程度境界線を引きたいタイプなので、「これにいくらとこれにいくらとこれにいくらで家族のお金に毎月いくら必要だから、毎月いくら入れてね。足りない分は自分の口座でなんとかしてね。」と言われた方が助かります。





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