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アスペルガーの敬語 〜敬語は使えるのだが、身内にもなぜか敬語だったりするなど妙な使い方が見られる〜

アスペルガーの人の中には、幼少期から不自然に敬語を使ったり、異性と付き合って結婚してからも敬語で話すことが続くなど、妙な敬語の使い方をする人が見られます。




アスペルガーは敬語を使えるのだが、なぜ妙な敬語を使うのか

アスペルガーの人の中で敬語を使えないという人は少ないです。

ただし、上司のお気に入りの店に上司と一緒にランチに行って「この店マズいですね。」というように敬語だけれど空気を読めていないことを言ったり、なぜか後輩に敬語を使ったりというように敬語の使い方がおかしい人がいます。

これにはアスペルガー症候群という障害の特徴が関係しています。

アスペルガー症候群は、その場の空気を察したり、場に応じた話し方を直感で選んだり、相手との人間関係を円滑に築くために自然と言葉を選んだりといったことが苦手であるという発達障害です。

したがって、アスペルガーの人がその場に不自然な話し方をするというのはよく見られ、不自然で場面に合っていない笑顔、不自然で場面に合っていない怒声、不自然で場面に合っていないぶっきらぼうな言い方、不自然で場面に合っていない無表情などが見られることがあります。

また、同じ発達障害の中でもアスペルガー症候群の人は低機能自閉症の人とは異なり知能に遅れが見られず、高機能自閉症の人とも異なって言語能力にも遅れが見られないため、敬語やあらたまった言葉遣いのレパートリーは豊富に持っていることも多いです。

この「敬語の種類は豊富に持ち合わせているが、場に応じた話し方を自然と使い分けることはできない」というアスペルガーの特徴が、不自然な敬語の使い方を生むと言われています。


幼少期から親しい人にも突然敬語を使い出すアスペルガーの子ども

アスペルガーの子どもの中には、小学校低学年くらいの頃から、親や親戚、仲のよい友達などに対して突然敬語を使い出す特徴が見られるタイプがいます。

これは「大人びた話し方をする」と好意的に捉えられるだけならよいですが、小学校低学年くらいの子どもであれば、敬語を使うどころか敬語の単語自体を知らない子どもも多いため、突然敬語を使い始めたアスペルガーの子どもに対して驚く大人も多いです。

ましてや、アスペルガーの子どもは「まだ親しくない大人の人が相手だから、しばらくは敬語で話そう」「この人は大人だけれども、よく会っているし、ずっとかわいがってくれている親戚の人だから敬語でなくてもよい」ということを察することは苦手な場合が多いです。

中には親に対して突然敬語になるアスペルガーの子どももいるので、周囲からすぐに理解を得るのは困難である場合が多いです。

したがって、突然敬語になるだけでも不自然なのに、それまですごく親しい間柄だった相手の子どもが敬語になるのだから、周囲は驚くことが多いです。

この特徴は私も持っていて、私は小学校1年生の通知表に既に「大人のような話し方をする」という担任の先生からのコメントが残っていました。

また、小学校2年生か3年生くらいの頃に、やさしかった祖父母に対して、なぜかは忘れましたが突然敬語で話すようになった記憶があり、その時は祖母から母に対して「あの子(私です)は突然敬語になって、なんだかよそよそしい気がする。普通に話すようにしてほしい。」と言われたと母から聞いた記憶があります。

幼少期の早い段階から親しい人に不自然な敬語を話すタイプのアスペルガーの人は、直感で「この人は敬語」「この人はタメ語」と使い分けるのが難しいことが多く、私もそのようなタイプだったので「年上は全員敬語で、同い年から下は全員タメ語」「親戚は全員タメ語」のようなルールを設けてもらわないと難しいなと思った記憶があります。

そしてこのようなアスペルガーの人は一度敬語になった相手に対して自然にタメ語に移行するのが難しいことも多いです。

私もその傾向はあり、「一度敬語で話してしまったおじいちゃんとおばあちゃんに対して、すぐに戻すのは難しい」と思った記憶もあります。

このことは私もずっと覚えていて、「おじいちゃんとおばあちゃんにはタメ語で話さなければならない」とずっと意識していたのですが、これはなかなか難しく、おじいちゃんとおばあちゃんに普通にタメ語で話せるようになったのは大学生になってからくらいだったと思います。


奥さんにも敬語で話すことがあるアスペルガー男性

アスペルガーの男性の中には、付き合う前は仕事仲間だったり、年上だったりという女性と付き合い、結婚する際、結婚した後までずっと敬語という人もいます。

この点についていつまでも敬語で話し続けるアスペルガーの男性を夫に持つ定型発達の女性は驚いたり、悩んだりすることが多いです。

例えば、元々取引先として知り合った女性と付き合い、結婚する場合、付き合う前はもちろん敬語で話していたが、付き合っても結婚しても敬語のまま、というようなパターンが多く見られます。

この現象も上述のようにアスペルガーの人は最初に敬語で話す関係として築いた間柄を自然と変えて行くのが難しいという特徴から来ています。

最初は取引先の人だったので敬語で話していたけれど、ちょっと仲良くなって、付き合って、緊張もなくなってきて、真剣に結婚を考える時期になって、婚約して、結婚して、新婚ムードも冷めて、子どもができて、父になって・・・という中で、最初の敬語で話していた距離感を自然と変えていくことが難しいという人がいるのです。

ちなみに私の場合、妻は仕事の取引先の社員であり、仕事関係の人として知り合いましたが、私が主催している勉強会に妻が定期的に参加するようになって以来、ほとんどが年配の経営者ばかりが参加していた私の勉強会の中でだいぶ若い方だった妻に対しては、かなり早い段階でタメ語で話していました。

したがって付き合った後も、結婚した後もずっとタメ語で話していますが、付き合う前に長い間敬語だったら、もしかしたら今も敬語で話していたかもしれません。

なお、アスペルガーの人は「最初に築いた人間関係の距離感を、親しさに合わせて自然に変えて行く」ということが苦手なだけなので、奥さんに対しては敬語だけれど、実家に帰ると親に対してタメ語という人も多いです。

もちろん生まれた時からタメ語で話しかけていた子どもに対してはタメ語という人が多いので、このような場合、アスペルガーの夫は家庭の中で奥さんにだけ敬語で、親にも子どもにもタメ語という状況になります。

このような状況に戸惑って、悩んでしまう奥さんが多くなります。

このような場合、奥さんは「最初に築いた人間関係の距離感を、親しさに合わせて自然に変えて行くことが苦手なだけ」と考えて気にせずスルーしてあげられればベストです。




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