アスペルガーの人はよく腹を立てる、いつもイライラしているように見える　〜掃除をサボった女子にほうきを蹴り付けていた私〜

アスペルガーの人は癇癪やパニックを起こしやすく、しょっちゅうイライラしているように見える傾向がありますが、この傾向は私にもありました。

これは物心ついたころから仕事をしている時まで常に感じていて、周囲からも指摘されてきました。

特に覚えているのは、同じクラスの友達が掃除をサボる、宿題をやらない、委員会の活動をサボるなど、ルールを守らなかった時にはよく怒っていた記憶があります。

特に掃除をサボった友達に対して怒っていたことは何度も記憶していて、女の子に対して怒ってほうきを蹴り付けて怒ったこともあります。

アスペルガーの人はルールや秩序を厳格に守るのが好きなので、掃除をサボるというのは許せないのだと思います。

このように小学校の時から些細なことで癇癪を起こすことはありましたが、中学校の頃は友達からも「すぐに不機嫌になる」という点を指摘されていました。

大学でもサークルの友達やバイト仲間から「よくイライラしている」と言われていましたし、仕事をしていた頃は部下をはじめかなり多くの人から「いつも怒っているので一緒に仕事をするのがしんどい」と言われました。

仕事に慣れていなかった頃はクライアント先やパートナー先に対して怒りを爆発させることもありました。

今は仕事のストレスもないため、かなりマシになりましたが、妻からは「すぐに怒る」という点についてしょっちゅう指摘されます。

なお、これはアスペルガーの配偶者を持つ人は指摘しない方が得策です。
アスペルガーの人はそもそもキャパシティが狭い上に、色々なストレス原因について頭のなかで考え続けているので、指摘しても『イライラしている点についてうちの妻（夫）はすぐに文句を言ってくる』というストレス原因を一つ増やすだけです。

また、アスペルガーの人は（意外なことに見えますが）人を喜ばせたり、幸せにしたり、問題を解決することには関心があるため、自分の問題も解決しようと思っていることが多いです。

私も妻から言われた問題点は順番に一つずつ対処に取り組んでいるつもりです。
夫婦関係は常によりよく改善していきたいと思っているからです。

ところが、イライラしやすいのは脳の発達障害が原因なので、治ることはありません。
そして、治すことができない自分に対しても納得していないですし、不満に思っています。

そこを指摘しても、治らないことである以上、アスペルガーのストレスを増やすだけでよいことはありません。
「あなたは治す気がない」と言ってしまうのも何もよい結果は生みません。

さらに、アスペルガーは表情の変化は少ないことが多いので、イライラしていない時でもイライラしているように見えることがありますが、このような時に「またイライラしているでしょ？」と指摘してしまうのはなお最悪です。

「イライラしていない時にまで『イライラしている』と文句を言ってくる」というストレス原因を増やすだけです。

私はこの「イライラしていない時にまで『イライラしている』と文句を言ってくる」ということが起こった時は、本当に腹が立ちます。

アスペルガーの特徴に対して批判的なことを言うのはやめた方がよいというわかりやすい例です。

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