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アスペルガー症候群とADHD(注意欠陥多動性障害)の8つの違い 〜空気を読む理由がわからないアスペルガー、空気を読んでいるのに周りからドン引きされるADHD〜

アスペルガー症候群を含む発達障害には、アスペルガー症候群以外にも自閉症、学習障害などの様々なタイプがありますが、このなかで有名なものにAD/HD(注意欠陥・多動性障害)があります。




まず、今の基準では発達障害には「広汎性発達障害」「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」「学習障害」の3つがあります。

この広汎性発達障害の中に自閉症スペクトラムがあり、自閉症スペクトラムの中にアスペルガー症候群があります。

ADHDは「注意欠陥・多動性障害」と訳されていましたが、「欠陥とは何事だ」「障害とは失礼な」といった意見があり、「注意欠如・多動性症候群」と称されることもあります。

ADHDの症状は「不注意(忘れ物が多く長時間の集中ができない)」「多動性(じっとしていることができない)」「衝動性(思いついたらすぐ行動してしまう)」の3つで、アスペルガーの症状は「社会性の欠如(空気を読めない)」「コミュニケーションの障害(言葉の裏が読めない)」「想像性の欠如(狭い範囲に異常に興味を持ち、規則を好む)」の3つです。

この2つの症状は全く関連性がないという説もありますが、アスペルガーの人の半数以上にはADHDが見られるという説もあり、併発する可能性が高いという説の方が今は有力説です。

アスペルガーとADHDには以下の8つの違いがあります。
(AD/HDという表記とADHDという表記がありますが、以下ADHDで統一します。)

1.会話のキャッチボールが理解できないアスペルガー、つい被せるADHD

アスペルガーの人は「会話のキャッチボール」が理解できず、飲み会などでいつの間にか自分一人で話していて、それの何が問題なのかも理解できていない傾向があります。

一方、ADHDの人は会話はキャッチボールしたほうがいいと分かっているのですが、長い間落ち着いて聞いていられないのでつい被せて話してしまうという傾向があります。

2.目を合わせられないアスペルガー、目は合わせられるADHD

アスペルガーの人は目を合わせてコミュニケーションをすることが苦手ですが、ADHDの人は比較的目を合わせて話すことを苦にしない傾向があります。

3.言葉の裏がわからないアスペルガー、ニュアンスがわかるADHD

アスペルガーの人は言葉の裏の意味やニュアンスがわからないため、言われたことは言葉の本来の意味通りにしか受け取れない傾向がありますが、ADHDの人は相手の言葉のニュアンスや裏の意味を汲み取って普通に会話することができます。

4.空気が読めないアスペルガー、空気を読んでいるのに周りから引かれるADHD

アスペルガーは空気を読めていない言動をすることが多い上に、空気を読むことの重要性もあまり理解していませんが、ADHDの人は空気を読んでいるつもりなのだけど、長時間我慢することができないためについ我慢できず話しすぎてしまい、気づいたら周りがドン引きしていたということがあります。

5.決まった手順に固執するアスペルガー、固執しないADHD

アスペルガーは日課、決まった手順などに固執する傾向がありますが、ADHDにはこの傾向は見られません。

6.狭い範囲に深い興味を示すアスペルガー、飽きっぽくコロコロ趣味が変わるADHD

アスペルガーの人は電車、動物、ゲームなどに対して、特に狭い範囲のオタクになりやすく、一度ハマったらかなりの長期間に渡ってそこから抜け出ることをしませんが、ADHDの人は一つの趣味にのめり込むことがあっても飽きっぽくコロコロ趣味を変えます。

7.感覚の異常が見られるアスペルガー、感覚にこだわらないADHD

アスペルガーの人には音、光、肌触り、味覚などの一部に敏感な傾向が見られることがありますが、ADHDの人にはこれらの傾向は見られません。

8.運動が苦手なアスペルガー、運動を苦手としないADHD

アスペルガーの人には球技が苦手だったり、ぎこちない動きをしたり、手先が不器用だったりしますが、ADHDの人にはこれらの傾向は見られません。


主なものは以上の8つです。

私の場合「アスペルガーの要素には当てはまるけれど、ADHDの要素には当てはまらない」というものが多いですが、「アスペルガーの要素の中であまり当てはまっていないような気がするもの」もあれば、「ADHDの要素で当てはまっているもの」もあります。

アスペルガーと同様に、ADHDも日常生活に支障がない場合は医師から「ADHDである」と診断されることはありませんが、日常生活に支障をきたすレベルであれば精神科医や診療内科医のような専門の医師の診察が必要ですので、より正確に対策をする場合は専門の医師の指示を仰ぐことが重要です。

ADHDについても何冊も本を読みましたが、もっともわかりやすい本は「マンガで分かる心療内科 13巻 (ヤングキングコミックス)」です。

なんと言ってもギャグマンガなのでめちゃくちゃ読みやすい上に、心療内科の専門医がADHDについて、ADHDの特徴、治し方、アスペルガーとの違い、ADHDのメリットと向いている職業などについて説得力ある解説をしてくれています。

連載になっているマンガですが、ADHDの話は13巻で独立完結しているので、まずは13巻から読むのがお勧めです。





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