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アスペルガーが偉そうだと言われる5つの理由 〜頑固で、他人の気持ちを考えられず、気に入らないと怒るという一見偉そうな人〜

アスペルガーの人は時に周囲から「偉そうにするな」と言われることがあります。




アスペルガーの人は自分が偉そうにしようと思って偉そうにしているつもりはありませんが、周囲から見ると「なんであいつはあんなに偉そうにしているんだ。」と不快感を持って受け止められることがよくあります。

アスペルガーの人が本人には全くその気がないのに偉そうに見えるのには理由があります。

1.頑固さやこだわりが「偉そうに自分中心の行動ばかりして」と言われる

アスペルガーの人は突然の変化に対応することが苦手なため、仕事でも日常生活でも自分の決めた手順やルール、理屈や流儀を守ることに対してときに考えられないくらい頑固になります。

自分の決めた手順とは違う順番を強いられたり、自分がこだわってやっているやり方を否定されたりすると、突然の変化に対応することに対する危機感からストレスを爆発させてしまうことがあります。

これらの行動がときに周囲からは「偉そう」と受け取られることがあります。

私は日常生活では昼ご飯と夕ご飯の時間にこだわりがあり、昼は11:30〜13:30の間、夜は18:00〜20:00の間には食べ始められないとだんだんストレスが溜まって来るのを感じます。

周囲からしたら、その日の予定上、決まった時間にご飯を食べられないこともあって当然なんだと感じ、「偉そうに自分中心の考え方ばかりして」と思われてもおかしくないかもしれません。

また、サラリーマン時代に企画書や報告書などを作っていた時も、「もっとこうしたらいいよ。」とアドバイスをされた時は比較的受け入れられたのですが、自分のいつも使っているフォーマットを上司から「直して。」と頭ごなしに感じるような言い方で言われた際は「なぜですか。」と問いつめ、「その必要はないので直しません。」と言い返したりしていました。

上司はそんな私に対して「頑固だな」と言っていましたが、私からすると、私は実績も根拠もあっていつも使っているフォーマットを使っており、理路整然と直す理由を説明できもしないのに頭ごなしに「直せ」と言う上司の方が頑固だと思ってしまうのです。

この考え方は今思うと非常にアスペルガーらしい考え方で、このような考え方や言動が「偉そう」という印象を与えてしまうことになります。

そして、アスペルガーの人は時に自分の中のルールや理屈を他人にも押し付けてしまう傾向があり、押し付けた相手がルールを守らない時にも癇癪を爆発させてしまうことがあります。

これもアスペルガーの「偉そう」な言動の典型的な一つだと言えると思います。


2.ストレス過多と過敏さからの癇癪が「気に入らないことがあるとすぐに怒って偉そう」と言われる

アスペルガーの人は定型発達の人と異なり、常に何らかのストレスを貯めた状態で生きています。

アスペルガーの夫を持つカトリン・ベントリー氏は著書「一緒にいてもひとり―アスペルガーの結婚がうまくいくために」の中で、心をコップ、ストレスを水と例えると、定型発達の人は普段はコップ(心)に水(ストレス)があまり入っていないため、たまに何かの出来事で水がコップに入って来ても溢れてしまうことはあまりありませんが、アスペルガーの人は常にコップに半分くらい水が入っているので、ちょっとしたストレスですぐに心から溢れて癇癪を爆発させてしまうと例えています。

そのため、職場でも家庭でも、客観的に見たら「怒るほどのことでもないだろう」と思われるようなちょっとしたことでも癇癪を爆発させてしまいがちです。

私も職場では若い頃は上司に、管理職になってからは上司にも部下にも、家庭では妻にしょっちゅうイライラをぶつけていたと思います。

上司にぶつけるのはいいとして、私にパワハラまがいの怒りの爆発をされていた部下や、家庭で毎日のように怒りを爆発されていた妻は大変だったと思います。

そしてこの態度は「自分に気に入らないことがあると、なんでもないことでもすぐに怒りを爆発させる」というのは「偉そう」と捉えられることもあると思います。

また、アスペルガーの中には聴覚・視覚・触覚のうちのいずれかが過敏であるという人が多いです。

聴覚が過敏なタイプのアスペルガーは騒音や赤ちゃんの泣き声や不快な音を聞くと不機嫌になり、視覚が過敏なタイプのアスペルガーは夜でも街灯の照明がまぶしいところを通ると不機嫌になり、触覚が過敏なタイプのアスペルガーは突然肩や背中を触られると不機嫌になるという傾向があります。

私は騒音や不快な音が苦手で、突然肩や背中を触られるのも苦手ですが、これらも「どんな小さなことでも自分が気に入らないことが起こったら機嫌を損ねるなんて、偉そう」と思われるかもしれません。

特にアスペルガーの人は自分の感情を自覚しにくい状態であるアレキシサイミアという状態になっている傾向が多く見られ、ストレスが溜まった時に自分の感情や感覚を説明できず、何の説明もなしにいきなり癇癪を爆発させることが多いため、これらは周囲の「どこまで自分中心じゃないと気が済まない奴なんだ」という誤解を生むことにつながります。

特にアスペルガーの人は論理的に話したり、豊富な知識を披露したりすることは得意であることが多いため、「自分の感情や感覚を説明できないはずがない。つまり、気に入らないことがあったら何でも我がままに当たり散らしているだけだ。」と判断されることも多いです。


3.形式ばっていて演説調な話し方と薄いリアクションが「偉そう」と言われる

アスペルガーの人はコミュニケーションに障害がありますが、言語能力には障害はなく、むしろ平均よりも高い言語能力を持っていることが多いという特徴があります。

コミュニケーションに障害があるのに言語能力が高いとどのような話し方になるかと言うと、不必要にビジネスライクな難しい単語を使ったり、形式ばった表現をしたりします。

子どもの場合、小学校低学年時代から政治家が使うような難しい単語を使ったり、突然敬語になったりという傾向がみられます。

敬語で話すのは多少不気味かもしれませんが偉そうとは言われないのですが、難しい単語を連発するのは知識をひけらかしているように感じられることもあり、「難しい単語を知っていることを偉そうにいばっている」と受け止められてしまうこともあります。

私も言語能力は小さい頃から高かった方で、小学校1年生の頃からよく言葉を知っていると通知表に書かれていましたし、「知識をひけらかす」という傾向についてはよく先生から注意されていた記憶がありますので、ある見方をすれば「偉そう」な子どもだったとも言えたと思います。

また、アスペルガーの人は相手が笑顔になったら自分も笑顔になり、自分の話に相手が興味を持ったらその話を深く掘り下げ、相手が身振り手振りを大きくしはじめたら自分の身振り手振りも大きくなり、相手が話を変えたら自分も新しい話題に乗って盛り上がる・・・、というような自然と相手と協調する言動である「協調運動」が苦手で、リアクションが薄いと言われています。

場が盛り上がっている中で「お前はどう?」と明るく話を振られた時に、冷たく「何がですか。」と言い返してしまうようなリアクションがあるのもアスペルガーの特徴です。

したがって、アスペルガーの会話は「アスペルガー積極奇異型」と言われるタイプであれば一方的に畳み掛ける演説調に、「アスペルガー受動型」と言われるタイプであれば聞かれたことにしか答えない会話に、「アスペルガー孤立型」と言われるタイプでは「そもそも会話にならないし、話をすることすらしない」となります。

これらの言動は協調性がないと判断され(実際は協調運動ができないという障害なのですが)、「偉そう」と見られてしまうことがあります。

その上、アスペルガーは共感するという動きも苦手である上に興味がないので、会話の中で「共感できたか」にはほとんど興味がない上に、失敗することを恐れるために会話の中では「正しいことを言う」ということに関心が向いてしまいます。

私はアスペルガー積極奇異型に近いタイプですので、会話の中では協調性がなく独演調で話す上、他人の考えを否定したり、言葉尻を直したり、することについつい関心が行ってしまいます。

もちろん、共通の趣味や関心を持つ人を見つけたら、自分もその趣味や関心について話したいのでその人とその趣味や関心の話をしようと思いますが、共感しようと思って話すことはないので、相づちも下手です。

それも、共通の趣味や関心を持つ人とその話で盛り上がりたいというよりも、自分の知識をひけらかしたいという気持ちの方が強いかもしれません。

特に、リアクションがない、共感しないだけでなく、さも常に自分が正しいかのように他人の意見を否定したり直したりする行動は「偉そう」ととる人も多いのではないかと思います。

4.他人に興味がなかったり、距離感がわからなかったりするので「自分中心で偉そう」と言われる

アスペルガーの脳は人と人として認識する機能が弱く、モノとして認識する機能が強いです。

アスペルガーの特徴がはっきり出ていると言われているレオナルド・ダ・ヴィンチも、死体を人間が死んで切り刻まれた気持ち悪い物ではなく、人体の構造を理解できる対象物と捉えて検屍の現場で死体のスケッチに励んでいましたが、人をモノとしてみる傾向があるのがアスペルガーです。

したがって、アスペルガーの子どもの中には他人に興味がなく、友人同士の遊びの輪に加わろうとせずに一人で本を読んだり、絵を描いたり、風景を見ていたり、何かのリストを作っていたりという行動をする子どももいます。

また、子どもであれば変わった子どもで済むかもしれませんが、大人のアスペルガーの人の中には、職場で他人が困っていても助けなかったり、ランチタイムや休憩時間の雑談が苦手でいつも一人でいたり、勤務後の飲み会にいつも顔を出さなかったり、という人もいます。

これらの人は「偉そうないけすかないマイペース野郎」と言われることもあります。

また、アスペルガーの中には他人に興味がなかったり、人との交流を避けて孤立するタイプの他に、積極的に交流を求めるのだけれど距離感がわからないというタイプもいます。

アスペルガー積極奇異型の人は比較的積極的に交流を求めるが距離感がわからないタイプが多いとされていますが、私もそれに近いです。

精神科医である岡田尊司氏の著書「アスペルガー症候群 (幻冬舎新書)」の中で、定型発達の子どもは平均9歳で「相手を傷つける言葉」を理解しますが、アスペルガーの子どもは平均12歳でそれを覚えるため、3年ほど遅れが見られる点が指摘されています。

私もこれまでも幼少期から大人になってまで、仲良くない人に突然タメ語で声をかけたり、(自分がされたら嫌なくせに)親密な中でもないのに相手の肩に手を置いて話しかけたり、初対面に近い女性に失礼なことを言ってしまったりということが多かったです。

当時はそれで周りが引いてしまったり、相手に露骨に嫌がられたりしてもあまり気にしなかった上に、なぜそんなことで引いてしまうのかがあまりわかっていなかったのですが、私が相手との取るべき距離感をつかめないという障害だったからだと言えそうです。

これらの言動も「偉そうにしていて、何をやっても許されると思っている」と捉えられてもおかしくなかった思います。

5.深い知識や得意領域について出来ない人の気持ちがわからないので「偉そう」と言われる

アスペルガーの人の脳は関心の切り替えが苦手なので、興味を持った一つのことに異常なまでにのめり込み、豊富な知識を身につける場合が多いです。

昆虫、鉄道、魚、野球、歴史などの特に狭い範囲に何年にもわたってのめり込むので詳しくなる上に、アスペルガーの脳は昔のことをずっと覚えている能力である長期記憶に優れているため、知識がどんどん溜まっていきます。

友人との会話の中でも、(相手がそれに興味があろうとなかろうと)自分の興味のある狭い分野の話を延々とすることが多いのですが、相手が空気を読んで「詳しいね」「知識が豊富だね」と反応してくれると、アスペルガーは相手の気持ちがわからないので「なぜこの人はこんなに知識がないんだろう?」「なぜこの人はこんなに物を覚えられないんだろう?」と純粋に疑問に思ってしまいます。

このアスペルガーの反応が露骨に出てしまったり、うっかり口にしてしまったりすると周囲からは「自分の知識や記憶力をひけらかして偉そう」と思われてしまうことがあります。

また、アスペルガーの人の中には数学、科学、音楽、絵画、文学、法律、政治、経営、技術開発などの自分が興味を持ったジャンルで偉大な功績を残すことがありますが、幼少期からこれらが出来ない人の気持ちがわかりません。

自分は普通に学んでいるだけで簡単に深いところまで習得してしまうのに、それを習得できない人の気持ちがわからず、つい「こんな簡単なこと・・・」というようなことを口にしてしまいます。

アスペルガーの人は運動が苦手な人が多いですが、もしスポーツが出来る人に「こんな簡単な運動ができないの?」と言われたらアスペルガー自身もストレスを感じてしまうでしょうが、同じようなことを数学、科学、芸術などの自分が得意なジャンルで他人に言ってしまうことがあるのです。

大人になると、それが苦手な相手に直接言うことは少なくなりますが、家に帰ると「あの人はあんなに簡単なことがいつまでも理解できない。」ということを話したりするアスペルガーは多くいます。

このような言動を「自分が得意だからって偉そうにして」と感じる人は多いと思います。

このようなタイプのアスペルガーの人は職場でも部下に対して「なんでこんな簡単なことができないんだ」「俺に出来たんだからお前にもできる」というようなパワハラ言動をしがちです。

もちろん、アスペルガーだからできない「空気を読め」「直感で察して動け」「相手の気持ちを考えろ」ということをアスペルガーに言っても無理であるのと同じように、定型発達の人に対してアスペルガーだからできたことを強要しても無理です。

私も管理職になったばかりの頃はアスペルガーの私が得意な膨大なエクセル資料の作成と分析を「俺にできたんだからできる」と部下におしつけるパワハラをしていた時期もありましたが、今思うとそんなはずがありません。

当時の私の言い方もかなり偉そうだったと思うので、注意が必要です。


なお、これらのように一見偉そうに見えるアスペルガーの言動は多くありますが、アスペルガーの人はこれらの言動について「自分が偉い」と思ってやっていない場合が多いです。

ルールに従わないと不安だから自分や周囲にルールを作って守っているのであり、ストレスが溜まりやすく感情を説明できないから不本意ながら爆発してしまっているのであり、協調運動ができないからリアクションが薄いのであり、他人との距離感がわからないから単独行動してしまうのであり、豊富な知識や自分の得意領域が理解できない人の気持ちがわからない脳を持っているから疑問を口に出してしまうのです。


岡田尊司氏は上述の著書「アスペルガー症候群 (幻冬舎新書)」の中で、アスペルガーの人の特徴について「自分の視点に囚われているため、周囲からどう思われるかよりも、自分の流儀や感性、理屈を優先する。みんなと和気あいあいと行動するということはスタイルに合わない。自分の興味以外、周囲の気持ちや関心はあまり眼中にないため、「自己中心的」であるという誤解を受けることもある。他人の気持ちを考えないというよりも、それが目に入らないため、考えようがないのである。」と解説しています。

アスペルガーが偉そうに見えて原因についてはこの著書が最もわかりやすく解説されています。

偉そうなアスペルガーの行動の原因と、その活かし方、もし社会生活上問題があるようであればアスペルガー自身がそれを改善して行く方法や、周囲の対応方法なども紹介されています。









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