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アスペルガー夫の扱い方 〜アスペな夫を上手にコントロールして毎日穏やかに、順調に過ごす8つのコツ〜

定型発達の奥さんから見ると、アスペルガーの夫はかなり変わっているということに(多くの場合はかなり序盤で)気づき、戸惑うことがあります。

しかし、アスペルガー症候群の定義や特徴は最近はかなり明確になって来ているので「こう扱ったら良い」という扱い方は明確になって来ています。





アスペルガー夫の扱い方にはコツがありますが、それを8つにまとめたのが以下です。

1.まずは夫がアスペルガーであることを理解し、受け入れる

アスペルガーの扱い方について、ほとんどの専門家は「パートナーにアスペルガーであることを理解してもらい、受け入れてもらうことが最初にやるべきことであり、最も重要なことである。」と指摘しています。

アスペルガーの人はもともと定型発達の人に比べてはるかにストレスに対する抵抗性が弱いので、定型発達の人以上に気を配って接する必要があります。

ところが多くの場合、職場では「空気が読めない」とか「周囲に当たり散らす」とかの批判的な評価を多く受け、家庭では「気持ちをわかってほしい」とか「もっと心を理解しあいたい」とかの一方的な要求を多く受けているので、ストレスが更に高まって周りにまき散らすだけでなく、これらの環境が原因で精神疾患や依存症などの二次疾患を招いています。

夫がアスペルガーであることを理解し、受け入れるためには夫婦で心療内科医や精神科医などの説明を受けるのが一番です。

また、発達障害やアスペルガーに関する書籍は多く出ているので、それらを一緒に読むのも効果的です。

私もアスペルガーに関する書籍は何冊も読んでいますし、妻にも読んでもらっていますが、それらの中でも特にお勧めの書籍を以下にまとめていっています。

アスペルガーを理解するためのお勧め書籍はコチラ

また、アスペルガーの根本的な傾向は共通していても、言動の特徴は人によって全て違いますので、アスペルガーの夫に対して気になったことを直接質問してみるのも有効です。

ただし、アスペルガーは詰められるように立て続けに質問されると「自分が批判されている」と感じ、癇癪を起こしたり逃げ出したりしてしまうので、明るくやさしく穏やかに質問するか、感情を込めずに淡々と質問する方がよいです。

気持ちを汲み取れないのも、感情表現が少ないのも、心が通じ合う感覚がないのも、夫の中に愛がないのではなく、それがアスペルガーの特徴だからだと最初に理解することが大事だと言うことです。

これらのようにアスペルガーを理解する努力をしてみても、「アスペルガーを理解したつもりだけれども、どうしても受け入れられない」「アスペルガーは理解しているつもりだけれども、うちの夫はすぐに『アスペルガーだから・・・』と言って努力を怠っているようにしか思えない」というように感じ、なかなかすぐに受け入れられない人もいます。

そのような人はアスペルガーの夫と一緒に生活する苦労を理解してもらえる人と出会うことが重要ですので、全国の各地域にあるカサンドラ(アスペルガーの配偶者に悩む定型発達者)の会に行ってみることが重要です。

2.指示やメッセージは具体的に伝え、それでも伝わらなければ文字で伝える

アスペルガーの人の中には優先順位をつけるのが苦手だったり、物忘れが多かったりなどが原因で買い物や片付けなどの家事をやりとげられないというタイプがいます。

これはアスペルガーは見ることよりも聞くことの方が苦手な場合が多いことも原因です。

そこで、家事などの指示は紙にやることリストや買うものリストを書いて渡したり、スマホを使ってリストをevernote(エバーノート)で共有したり、やることはLINEで送って伝えたり、アラームをセットしたりすることが有効です。

また、アスペルガーの人は表情を読んだり、言葉の裏の意味を読んだりできない上に、「いつでもいいよ」というのは「やらなくてもいいよ」と捉えてしまう傾向があります。

「急いでいる」ということが伝わらないと困る場合は、紙のメモやスマホを通じて指示を伝える際は期限の日時も一緒に伝える方が有効です。

私たちの夫婦は、私が手間のかかる家事をやる時や、旅行や引っ越しの準備などで私が忘れ物をしないようにevernote(エバーノート)で妻が作ったリストを共有し、私はそれを見ながら作業をするということが多いです。

LINEやevernoteで指示を伝える際も、アスペルガーが理解できない遠回しな言い方は避け、シンプル・ストレートにやってほしいことを具体的に書く方が効果的です。

お子さんがいる場合、「子どもにこんなことをしてほしくない」などのメッセージをアスペルガーの夫に伝える際は、アスペルガーの夫に直接言っても聞いてもらいにくいと感じる場合は、感情を交えずに伝えることができるのでLINEなどで伝えることが有効だとされています。

3.ルールを作り、書いて伝える

アスペルガーの人は社会的な常識がわかりにくく、相手の気持ちも読めないため、直感で判断して動いてもらうことを期待するよりはルールを作ってしたがってもらう方が得策です。

アスペルガーの人はルールや秩序を守ることは好きなので、規則を与えた途端に妻の思うように行動してくれることが多いです。

ルールを作る際は、暗黙の了解という領域は設けず、全てをルールに明記する方が有効です。

また、ルールの根拠に納得がいかない場合はルールを守ってくれないことがあるため、ルールを与える際には明確な根拠を説明してあげる方が有効です。

なお、アスペルガーの人は短期記憶が苦手で物忘れも多いため、ルールを作っても最初のうちはつい忘れてしまって守れないことが多くありますが、ルールを守ること自体は好きなので、最初のうちは忘れてしまっていても感情を込めずに淡々と指摘してあげることが有効です。

私の家では、私がトイレで用を足した後に便座を下ろすというルールが設けられたのですが、最初のうちはその根拠が不明だったこともあり、しょっちゅう忘れていました。

妻は「便座すら下ろせないようではこの先が思いやられる」と泣き出したこともありましたが、それはお互いに取って逆効果で「何回か忘れたくらいでうるせえな!」と私が怒鳴ったりしていました。

その後は妻の方が感情を込めずに「また開けっ放しだったよ」と指摘してくれるようになったので、便座を下ろすのを忘れなくなりました。

なお、「アスペルガーの男性が知っておくべき、家庭で守らなければならない基本的なルール」についてはこれがよくまとまって書かれた「アスペルガーの男性が女性について知っておきたいこと」という本があります。

これはもともと男性向けに書かれた本で、「アスペルガーが家庭で妻を幸せにするためのルール」を書いた本なのですが、途中途中でアスペルガーの特徴と理解不能な行動の理由を定型発達の妻が理解できるような解説が豊富に入っているので、奥さんが読んでも非常に役に立つ内容になっています。

著者はカウンセラーでアスペルガーの夫を持つ夫婦のありがちなトラブルの実例と回避方法がふんだんに乗って行って、私はびっくりするくらい自分に当てはまっていたので非常に役に立ちました。

「これを読んで!」と言って渡すとアスペルガーの旦那さんは「また批難されているのか」と思ってしまう可能性があるので、「口コミ点数がすごい高かったから買ってみたけど、すごくおもしろいから読んでみない?」というように旦那さんに渡してみるのがお勧めです。



4.アスペルガーの手順や秩序は乱さず、スルーする

アスペルガーは何かを行う時の手順を厳格に守ろうとしたり、日課を毎日同じ時間帯にやりとげようとしたりするタイプがいます。

このような手順や秩序を乱そうとするとアスペルガーのストレスは高まりますので、手順や日課がおかしなものであっても特に直したり変えたりしようとせず、スルーしてあげる方がお互いにストレスなく過ごせます。

私は昼食は11:30〜13:30までの間に食べないとどうしても納得がいかないというこだわりを持っているのですが、その時間に妻が家にいない時があります。

このような時に、「遅くなってごめん。14:00までには帰ってそれからお昼作るから。」というようなLINEが来たりすると「遅くなること自体は悪くない。最初から言ってくれていれば一人で外食で済ませることができるのだから。」と私は考えてしまいます。

また、仕事をしていた時は夜に家に帰って来たら残りの仕事を終え次第、すぐに風呂に入り、すぐにご飯を食べ、すぐに寝るという流れでどうしてもその日1日を終えたいと思っていました。

ところが、妻が仕事で遅くなり、私が風呂から上がった時にご飯ができていないということがありました。

私の中では妻が愛情を込めて料理を作ってくれるのは嬉しいのですが、それ以上に風呂から上がったらすぐに晩ご飯が食べられる方が大事でしたので、仕事で遅くなるのなら先に連絡をもらい、私が先に外食に出かけるというようにしてもらっていました。

このような私の言動を見ると「外食なんて食費がもったいない」と思う奥さんもいるかもしれませんが、多少の食費の差よりもアスペルガーにとってはルーティーンの方が大事ですし、そんな小さなことでストレスを爆発させて夫婦でもめるリスクがあるのなら、1食くらいさっさと外食に行って夫婦で穏便に過ごした方が全然いいと私は思っています。

人によっては「せっかく愛情を込めて料理をしているのに、そんなつまらないこだわりのために外食を選ぶなんてひどい」「奥さんが『自分の料理が嫌いなのではないか』と思ってしまうのでは?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、「妻の手料理を食べる」というつまらないこだわりのためにストレスまみれの夫婦生活を送るよりはアスペルガーのストレスを減らす方が価値があると思います。

そして、アスペルガーは言葉で言われていないことには気づけないと同時に、言葉で言っていないことは思っていないので、アスペルガーである私が「風呂から上がったらすぐに晩ご飯を食べたい」としか言っていないし「妻の料理が嫌い」ということも言っていないということは、「妻の料理が嫌い」とは思っていないということです。

5.得意分野で力を発揮するように仕向け、苦手分野は他の人がやるように仕向ける

アスペルガーは仕事でも家庭でも、得意な分野は他の人と比べてズバ抜けて得意だけれど、苦手な分野はびっくりするくらいダメというタイプが多いです。

特に家庭では、コミュニケーションと家事で得意と苦手が分かれますので、得意な分野は好きにやってもらうように仕向け、苦手な分野はやらずに済むように仕向けています。

コミュニケーションで言うと、私は他のアスペルガーの人と同様「妻が話す気持ちの話に共感する」という点が決定的に苦手です。

また、「ゆっくり妻の話を聞いてあげる」というのもかなりのストレスです。

ただし、妻も私と何も話さないわけにはいかないので、私の得意な話を引き出すようにしてくれています。

私が得意なのは他のアスペルガーの人と同様「解決策を話す」話です。

私が家の問題などの解決策を思いついた時には妻は喜んで聞いてくれるようにしてくれているのでこれは私はとても助かっています。

「夫が話したい解決策の話なんて喜んで聞けない」という奥さんでも、真剣に聞かなくても普通に遮らずにしゃべらせておけばそれだけで夫のストレスは収まり、夫婦の穏やかな時間が取り戻せる可能性は高いです。

また、私の妻は、テレビのニュースを見ている時に私がするニュースの解説がおもしろいと言ってくれるので、夫婦の会話が少ない時期にはニュースを見て私が解説するという時間を妻が作ってくれています。

これも私にとってはストレスにならないのですごく助かっていますし、妻にとっても実は私のニュース解説なんて大して聞かなくてもそれで夫婦の穏やかな時間が取り戻せるなら、夫婦にとって非常に意義のあることだと思います。

そして何より大きいのが、私が苦手な「気持ちの話に共感する」という部分は私ではなく、義母(妻の母)や友人に期待するというように妻が考えるようになってくれたことです。

また、私は家事全般は苦手なので、ゴミ出し、トイレ掃除、洗濯以外はあまりやらないのですが、一つだけ妻より私の方が明らかに得意な家事が「食洗機の中に綺麗に食器を並べる」というものです。

アスペルガーの中には空間把握能力に優れているタイプがいるのですが、私もその一人のようで、「小さな食洗機のスペースの中に、洗剤がまんべんなく届くよう、大小の食器や箸などを並べる」という作業は目に見えて妻より上手にできます。

なので、私たちの家では食べ終わった食器はシンクに持って行き、それを私がきれいに食洗機に並べて洗浄、それを妻が褒めてくれるという分担になっています。

アスペルガーを含む発達障害の人はそもそも素直で、単純に褒められればストレスは減りやすいため、その他の家事はほとんど妻がやってくれているにもかかわらず、私が担当する数少ない家事を褒めてくれるというのは非常に理にかなっていますし、助かっています。

なお、お子さんがアスペルガーの場合、子どもに「普通」を押し付けるのではなく、好きなことや得意なことを伸ばすようにすることも有益だとされています。

例えば、(これは大人でも)アスペルガーの中にはコレクションに没頭してしまう人が多いですが、これも取り上げたりしない方がアスペルガーはストレスを貯め込みすぎずに済むのでよいといえます。

6.話し合いはタイミングと座り位置に気をつけ、それでもどうしても話し合えない場合はカウンセラーへ

アスペルガーの夫は定型発達の男の人とは同じように話し合いができず、定型発達の奥さんは話し合いがしたいのに、アスペルガー夫は一方的に自分の話を話すだけで話し合いにならないということがよくあります。

アスペルガーの人の多くは話し合いが嫌いで、積極奇異型と言われるタイプのアスペルガーであれば自分の意見を回りに押し通したいことが多く、受動型と言われるタイプのアスペルガーであれば、誰かに決めてもらったことに従いたいということが多いです。

私は積極奇異型ですが、自分で考え抜いて結論を出すのが好きだということもあって、話し合うというよりは、お互い一番よいと思う意見を出し合い、そのうち私がよりよいと思った方の意見を採用すればよいのではないかと考えてしまいます。

妻の意見の方がよいと思って妻の意見を採用することもあるのですが、妻は自分で考えた意見を言うというよりは話し合いたいと思っていることが多く、アスペルガーであり話し合いに意味を見いだせない私にはここが心の中で理解できていません。

なかでも、上記のように夫婦の今後のことなどを決めるための話し合いであれば優れた意見を採用すればよいのですが、奥さんの方は「あのときこのような気持ちを持った」という話し合いをしたいということがあります。

このような時、そもそもアスペルガーは話し合いにあまり意味を見いだしておらず、苦手である上に、自分の気持ちを説明することは特に苦手なため、奥さんの「話し合いたいのに話し合うことができない」という悩みはより大きなものになります。

どうしても話し合いをしたい場合は、ストレスマックスのタイミングで話しかけて炎上しないよう、事前に「この件について考えていることがあるから聞いてほしい」「この件について思ったことがあるから、私の考えについてどう思うか教えてほしい」と伝えた上で、機嫌のよさそうなタイミングで話しかける方がよいです。

また、アスペルガーのストレスが高まり、話し合いがいつの間にかアスペルガーの論破モードになったり、逃げ出したくて黙り込むモードになったりを防ぐために、座る際は対面ではなく横に座った方がよいです。

どうせ対面に座ってもアスペルガーと目が合うことは少ないので、アスペルガーの側が「責められている」と感じにくいよう横に座る方が話し合いがスムーズに行きやすいです。

それでもアスペルガー夫が論破モードで来た場合、夫の頭の中は「論理で論破」しか考えられない状態になっているので「だって私の考えの方が普通でしょ!」「なんでそんな言い方するの!」「怒らないで!」などと夫の話す理屈とは違う返しをすると余計に癇癪を爆発させるだけですので、このような時は理屈で返せるのなら理屈で返した方がまだ話し合いになるので良いです。

「なるほど」などと夫の意見を聞いている姿勢を見せつつ、その間にあたまの中で自分の意見をまとめて冷静に理屈で返すと話し合いが進む可能性があります。

しかしこれらの策を講じても、それでも話し合いにならない場合、アスペルガー症候群に詳しいカウンセラーなどに同席してもらって話し合う方が話し合いになりやすいです。

アスペルガー夫と定型発達妻のよくあるコミュニケーションの行き違いに精通している人に同席してもらえば、うまく話のズレを合わせながら話を進めてくれます。

7.むやみやたらに触らない

アスペルガー症候群の人は視覚・聴覚・味覚などが過敏な人が多いですが、触覚が過敏なため、人に突然触られるのを嫌うタイプの人がいます。

もし旦那さんがそのようなタイプの人であれば、結婚して長い年月が経っていても突然触られるのが嫌いだということがあります。

私も妻と手をつないだりするくらいは嫌いではありませんが、突然触られたりすると警戒する癖があります。

夫婦であれば突然触ってもたいした問題にはならない場合が多いですが、もし旦那さんが嫌いならばあまり突然触る回数は多くない方がよいです。

8.常に一緒にいない

幼いお子さんがアスペルガーであれば、かなり長い時間を一緒に過ごさざるを得ないかもしれませんが、夫がアスペルガーであれば、常に一緒にはいない方がお互いのためです。

アスペルガーの夫はストレスをクールダウンする時間と場所がないとすぐにストレスがマックスまで溜まって感情が爆発してしまうので、1日の中でどこか1人でいられる時間を作った方がよいです。

特にアスペルガーの人は頭が一度仕事モードになると、すぐには家庭で奥さんの話を聞くモードにはなれません。

家に帰るまでにジムで汗を流したり、買い物をしたりするなど30分ほどクールダウンの時間を設けることが有効です。

また、イライラが高まった時にアスペルガー夫がクールダウンできるような書斎などの場所も重要です。




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