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アスペルガーの訓練 〜ソーシャルスキルを高め、ストレスを減らし、問題行動をなくす訓練は多く存在する〜

今はアスペルガーは医学的にも障害として認識されていて、アスペルガーの人が行う訓練も様々な医師が紹介してくれています。




行動療法、言語療法による訓練

精神科医の岡田尊司氏は著書「アスペルガー症候群 (幻冬舎新書)」の中で早期の手当が重要な点を指摘した上で、いくつかの有効な訓練について紹介しています。

例えば、ソーシャルスキルズトレーニングと呼ばれる訓練では日常生活の中のある場面を設定して、その中で目を合わせたり、表情豊かに表現したり、相手の気持ちを推し量ったりするなどのロールプレイングを行います。

これは訓練としても効果が高い上に、訓練の前の段階である、「共感性、相互応答性、社会的スキルにどれくらい遅れが見られるのかの把握」にも非常に役に立つとされています。

また、ソーシャルスキルズトレーニングの中でコミュニケーションに絞ったトレーニングとして言語療法を行うことがあります。

これはソーシャルスキルズトレーニングとは別に言語療法士が言語療法をのみを行う場合もあり、自治体のサポート環境によって異なります。

更には問題行動を起こすまでに至っているアスペルガーの人の場合、機能的行動分析と呼ばれる訓練で問題行動を起こさなくするアプローチがあります。

機能的行動分析は、きっかけとなった状況、起こした問題行動、その結果生じた事態と対処について問題行動を起こしたアスペルガーと一緒に振り返り、今後どのようにしたらよいかを一緒に考えるという点です。

方法の詳細は同著に紹介されているので省きますが、よくある家庭でのしつけと異なる点は「なぜそんな行動を起こしたのか」を追求したり責めたりせず、「どんなメッセージを伝えたかったのか」「今後はそのような問題行動を起こさないために、周囲はどのような環境を作れば良いか」「今後はそのような問題行動を起こさないために、本人はどのようにしてメッセージを伝えれば良いか」を考えて行く点であり、これはアスペルガーの人の問題行動に対するアプローチとして非常に理にかなっているという点です。

他にも作業療法、デイケア、カウンセリング、遊びを通じた訓練などが紹介されていますが、アスペルガーの訓練はいずれも難しいものではなく、やろうと思えば簡単に始められるものが多いです。

これはアスペルガー症候群という脳の障害自体を治すことはできないため、言動自体を少しずつ社会に適合させるようにしていくというアプローチが取られているからだと思われます。

実際に、同著では周囲の人がサポートしてくれている環境であれば日常生活自体がソーシャルスキルズトレーニングや作業療法になり、家庭でも周囲が質問してあげることで機能的行動分析ができるという点も指摘しています。

それだけではなく学校に行くことが最も有効なソーシャルスキルズトレーニングであるという有力説もあることから、周囲のサポート環境次第でその特徴は悪化もするし改善もするのがアスペルガー症候群であると言えそうです。




常時持っているストレスを減らす訓練、癇癪を押さえる訓練

自身もアスペルガーであり、医師である畠山昌樹氏の著書「ぼくはアスペルガーなお医者さん 「発達障害」を改善した3つの方法」では、アスペルガーの人が常時持っているストレスを軽減し、癇癪を爆発させそうなタイミングでそれを押さえる訓練についても紹介しています。

アスペルガーの人が常時持っているストレスを軽減させる方法として有効だとしているのが、「糖質を減らし、脂肪を増やした食事」です。

今の日本や先進国の場合、普通の人は何も考えずに食事をしているとご飯、パン、ジュース、お菓子、ビールなどで1日に200g以上の糖質を摂っています。

しかし、この量の糖質は昭和の時代の手作業の農業や工場労働をするなら「必要な量」と言えますが、現代であれば毎日のように激しい運動をしているアスリートや肉体労働者でもない限りとても消化できない量です。

消化しきれなかった糖質は体脂肪になるのですが、それだけではなく食べ終わってしばらくした後に脳にストレスを起こしたり、自律神経を乱して躁鬱を招いたりします。

さらに、糖質中毒・糖質依存を招いて後天性の糖尿病、糖尿病の悪化によるインスリン投与、重度の肥満、重度の肥満による癌や循環器梗塞などの重大な病気を招く恐れが高くなります。

そのため、ストレスに弱く、依存症を併発しやすいアスペルガーにとっては定型発達の人、よく体を動かしている人と同じ量の糖質を摂ることは非常に危険です。

そのため糖質を減らすことが有効なのですが、ただ糖質を減らすだけだと脳にエネルギーが行かなくなり、仕事などに支障をきたす可能性があるため、糖質を減らす代わりに良質の脂質を取ることで脳を働かせながらストレスを減らし、依存症やそれに伴う重大疾患のリスクを減らすという方法です。

この方法は1年半ほど前から私も取り入れています。

私の場合はこの食事の改善をする前は身長165cm・体重73kgの肥満体型だったのですが、この食事法を取り入れてから4ケ月で13kgの減量に成功し、60kg前後の標準体重に戻すことに成功しました。

この過程では筋肉は一切落とさず、その後1年以上経ちますがリバウンドもなくできている上に、ご飯を食べた後に眠くなることのつらさ、また、更にその後しばらくして急激にお腹が減ることのストレスがなくなったことが大きかったです。

この方法は以下の私のブログでも紹介しています。
糖質制限でダイエットに成功し、ストレスもなくした私の方法はコチラ

糖質制限は体にいいだけでなく、特にアスペルガーのストレスや問題行動を解決するという点は、今はこの畠山氏だけでなく、多くの医師が指摘しており有力説となっています。

この畠山氏は同著の中で食事の改善によりストレスを減らす訓練だけでなく、癇癪を爆発させそうな時に顔の前で指を左右に動かし、それを目で追うことで自らを落ち着かせるという訓練方法も紹介しています。




仕事を順調に進められるようにするための訓練

こちらも自身もアスペルガーであり、医師の西脇俊二氏の著書「コミックエッセイ アスペルガー症候群の「そうだったんだ!」がわかる本」では職場でトラブルを起こすアスペルガー自身が仕事をスムーズに進めるためにできる訓練について紹介しています。

同著では、仕事をうまく進められるようになるための訓練として、大きく分けてストレスを減らす訓練と、ソーシャルスキルをつける訓練が紹介されています。

ストレスを減らす方法として、自分がストレスを解消できる方法を多く知っておく、自分の毎日の行動を記録する、毎朝行動予定や作業工程、優先順位をリストアップする、余計な情報を遮断する、糖質を摂る量を減らすなど、上述の行動療法の考え方に沿って、比較的すぐできる方法が多く紹介されています。

また、ソーシャルスキルをつける方法として笑顔の訓練をする、ビジネスルールのマニュアルを読む、会話の際に質問をしたり礼を言う、自分のこだわりを一度横に置く訓練をする、得意なことと苦手なことを整理してみるなどの方法が多く紹介されています。

同著で紹介されているこれらの方法は、重度の問題行動を起こすほどではないけれど、仕事で周囲とうまく行かないことがあるようなアスペルガーにはちょうどよい実行しやすさである方法が多く取り上げられている上に、具体的に仕事で役に立つ方法が多く紹介されているのでビジネスマンのアスペルガーの方には重宝すると思います。







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