アスペルガー症候群ランキング 忍者ブログ

アスペルガー夫の特徴と対応策ブログ

Home > ブログ > > [PR] Home > ブログ > アスペルガー夫と妻 > アスペルガー夫は妻に愛情がないわけでは決してない 〜結婚が続いている以上必ず愛情があるが、愛情表現がヘタすぎる私〜

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

無題

専門家は言葉を濁して言わないかもしれないけど、アスペが愛って言ってるのは執着だから。
自己都合ばかり考えてモラハラDVばかりなのに愛してる、って、奥さんかわいそう。
慰謝料と財産分割して別れてあげなよ。
奥さん共依存になってるから本買ってきただけだよ。かわいそうに。

アスペルガー夫は妻に愛情がないわけでは決してない 〜結婚が続いている以上必ず愛情があるが、愛情表現がヘタすぎる私〜

アスペルガー症候群の人は相手の感情がわからないだけでなく、愛情表現をはじめとした自分の感情を伝えるのが苦手なので、アスペルガーの夫を持つ奥さんは「この人は私のことを愛していないのではないか」「一緒にいるのに一人でいるような孤独感を感じる」「いつも私だけががんばっている気がする」と悩んでしまうことがあります。




アスペルガーの夫の言動は、奥さんから見るとかなり変わっているということに普通は比較的早い段階で気づくようです。

定型発達の奥さんであるカトリン・ベントリー氏がアスペルガーの夫にインタビューしながら書いた著書「一緒にいてもひとり―アスペルガーの結婚がうまくいくために」では、この本に出てくるアスペルガーの夫・ギャビンの愛情表現について、著者のカトリン・ベントリー氏は以下のような特徴があると指摘しています。

・妻としては仲睦まじさ、親密さ、感情を分かち合うことを求めるが、アスペルガーの夫からはそれが感じられない

・しかし、親密さがないのは夫からの愛がないからだと勘違いしていたが、愛がないのではなくアスペルガーの夫は親密さを必要としていない

・そして、アスペルガーの夫は愛がないのではなく、相手の気持ちが理解できないので、妻が親密さを必要としている意味が理解できない

・夫は間違いなく妻を愛しているが、想定外の出来事が起こると癇癪を起こしてしまうので、妻から見るとまるで1分前にあった愛情が次の瞬間になくなってしまうように感じてしまう

・定型発達の人は「愛情とは興味と思いやりを持って話を聞くこと」だと考えてしまうが、アスペルガーは感情に関する会話やアイコンタクトが苦手なので上手に聞けず、愛情がないように感じてしまう

・定型発達の人は「パートナーの前では自信を持っていたい」と考えてしまうが、アスペルガーは愛している人に対してでも遠回しな表現は苦手だし、間違っていることを正さずにはいられないので、結果的に愛があるのに妻を傷つけるようなことを言ってしまう

・定型発達の人は「病気の時には思いやりを示してほしい」と考えてしまうが、アスペルガーは薄情なのではなく、論理的に判断する以外の方法を知らないため、病気の妻に「なら寝るべき」と答えてしまう

・定型発達の人は「困った時はそばにいてほしい」と考えてしまうが、アスペルガーの夫は自分が困っている時はアドバイスされたくないし、妻が困っている時は「そんなつまらないきみの心配ごとなんて聞きたくない」と言ってしまう。もちろん妻が愛されていないからではなく、ただでさえストレスが貯まってるアスペルガーとしてはがこれ以上ストレスを増やしたくないと考えているだけ

・定型発達の人は「夜遅くまで話をし、親密な雰囲気を作りたい」と考えてしまうが、アスペルガーの人は感情の話が苦手なので、愛情がないという理由からではなく、感情の話はストレスを高めるからという理由でそれを避けようとする



これらの行動は、私たち夫婦とかなり共通点があります。

これらのアスペルガー夫の言動は、定型発達の人が見るととても愛情があるようには見えないかもしれないのですが、これらは愛情の有無の問題ではなく、アスペルガーの脳の構造からこのような言動をとってしまうと言えます。

また、カトリン・ベントリー氏は同著の中でアスペルガーの夫に愛情がある証拠として「アスペルガーの夫は今の妻を幸せにするためだけに生きているのではなく、自分も幸せになるために生きている。そして、他の人と一緒にいても居心地がよくないから今の妻と一緒にいる。つまり、今の妻と一生を共にすると言ったということは、あなたと一緒にいると楽しいということである。」と説明しています。

そして、アスペルガーの夫の中には自分なりに妻の求めるものを学び、自分なりに考えて愛情表現をしようとしたが、そもそも愛情表現が下手な上に、アスペルガーは失敗を嫌うので、夫の愛情表現に失敗したことを妻が指摘した結果、どんどん愛情表現ができなくなることがあると解説しています。


私にはこの考え方が非常によくわかります。

私は今の妻を愛していますし、今の妻との結婚を楽しみたいですし、自分のことは出来る限り説明しているつもりですし、アスペルガーらしく論理的に言えば他の人ではなく今の妻と結婚生活を続けるのはかなり合理的な判断だと思っているのですが、妻から見ると「楽しい感情をもっと一緒に共有し、共感したい」「どう思っているかわからないのが本当につらい」と思ってしまう時があるようです。

これは妻には言ったことはなかったと思いますが、私は論理的でないことが嫌いですし、合理的でないことがしたくない上に、行動力はある方だと思うので、妻に対して愛情がないのなら別れると思います。

愛情がない妻との結婚生活に縛られるくらいなら、独身で気ままに暮らすか、愛情を持てる他の結婚相手を探した方が論理的にはつじつまがあいますし、その方が合理的だと思います。

私の妻は私が本当に愛しているのか不安になることがあるようですし、私の考えが理解できないのが辛いと思うこともあるようですが、私の中では結婚生活を続けている以上、必ず妻に対する愛情があるのです。

ただ、アスペルガーである私は愛情を伝え続けることが大事ということは頭ではわかっているのですが心情として深く共感できないので、日々の生活の中ではそれを忘れてしまうことがしょっちゅうあります。

そして、愛情表現をしようと思っても、私はそれが絶望的に下手なのです。


アスペルガーの夫の言動で「これって、愛されていないということ?」と奥さんが感じてしまう言動とその理由には他にも以下のようなものがあります。

・付き合っても結婚してもずっと敬語
(理由:アスペルガーは説明されない限り、人間どうしの関係性の変化に合わせて自然と自分の行動を変えるのが苦手だから)

・「私のどこを愛している?」と聞かれると論理的に誤りのない回答を導こうとして考え込んでしまう
(理由:愛を伝えることよりも、論理的に誤りのない回答を発言することを重視してしまうから)

・「私は悲しい」「私は嫌な気持ちになった」などの気持ちについての話し合いをしようとするとキレられる
(理由:気持ちについての話し合いは苦手だし、必要とも感じていないのでストレスを高めてしまうから)

・「収入も家もあってこんなにいい生活をさせているのに、俺の何に文句があるんだ!」と言う
(理由:収入を家計に入れるのも、家を買うのもアスペルガーなりの愛情表現の一つなのに「愛情がない」と言われるとそれを否定したくなるから)

・妻が善意でかけた言葉に対し「俺の欠点の非難ばかりするな」と返す
(理由:妻は言葉と抑揚と表情とボディーランゲージとアイコンタクトでメッセージを伝えるが、そのうちアスペルガーに伝わるのは言葉だけなので、正しく伝わっていないから)

・仕事から帰って来ても今日あった出来事を話してくれないし、聞いてもくれない
(理由:アスペルガーは脳を仕事モードから家庭モードに頭を切り替えるのに時間がかかるので、すぐに雑談に入れないから)

・妻がした大事な話をよく忘れる
(理由:アスペルガーは短期記憶が苦手で、特に立て続けに色々な話を聞かされると覚えにくいから。特にストレスがマックスになり癇癪を起こしている最中は記憶力が著しく低下する)

・出張中に電話やメールをしてくれない
(理由:アスペルガーに取って電話やメールは情報伝達手段でしかない上に、電話やメールで愛情表現をする必要性を理解できていないから)

これらは全て、アスペルガーの夫の中に妻への愛情がないからではなく、愛情表現の必要性を理解できていない上に、愛情表現が苦手だからです。

私も愛情表現の必要性は「多くの女性が必要だと言うから、たぶん必要なんだろう。」というように頭では理解できていますが、「パートナーからの愛情表現がない」という悩みがどのような悩みなのかは心情としてはあまり理解できていません。

そして、私も愛情表現の方法はかなりのレベルでド下手だと思います。


これらに対して奥さんの側ができる対応策は、まずアスペルガー夫の特徴を知り、アスペルガー夫の謎の行動は愛情がないから出るのではなく、アスペルガーの特徴が出ているだけなのだと知ること、そして「そんなタイプもいるんだな」と受け入れるよう努力することです。

一方、夫ができる対応策は「アスペルガー夫がやるべき愛情表現の方法一覧」を知り、実践するよう努力することです。

この「愛情表現の方法一覧」は私もかなり調べましたが、最もお勧めなのはアスペルガー症候群専門のカウンセラーであるマクシー・アストン氏の著書「アスペルガーの男性が女性について知っておきたいこと」です。

アスペルガーの夫は妻に対して愛情を持っているので、自分がアスペルガーであるために愛情表現がヘタであるという点に気づくと、「心では理解できなくても頭では学習できるので、学んで実践したい」と考える人が多いです。

この著書はアスペルガー症候群の患者とのカウンセリング中に、アスペルガーの夫から「彼女を幸せにするルールを書いた本はありますか?」と聞かれたカウンセラーが「ないと思います。」と答えたところ、「じゃあ、書いて下さい。」と言われて誕生したという本です。

アスペルガーの特徴、アスペルガーの男性が気をつけた方が良いこと、アスペルガーの夫を持つ奥さんが理解した方がいいことの3点を解説しているので、アスペルガーの夫だけでなく、アスペルガーの夫を持つ奥さんが読んでも非常に理解が進む本になっています。

奥さんはアスペルガーの旦那さんと一緒にこの本を読むと非常によいと思いますが、注意した方がいいのは、こんなタイトルの本なので、この本をいきなりアスペルガーの男性に渡すと「俺に問題があって、俺に何かを直せと言うことか?また俺の批判か?」と思ってしまう可能性があるという点です。

私たちの場合、妻がAmazonでこの本を購入し、いきなり家に届いたので、私も「お前は女性に対する理解が足りない(からダメなんだ)。(私は悪くないから)お前がこれを読んで勉強しろ。」という妻からのメッセージかと一瞬思いました。

後で妻に聞いてみたところ、私がアスペルガーと診断されたのを受けて、Amazonで評価の高いアスペルガーの本を探したらこれが見つかったから買っておいた、とのことでした。

このように説明してもらった私はすっかり納得した上に、妻の心遣いに感謝できました。

この本をアスペルガーの夫に読ませたい奥さんがいれば、まずは旦那さんがアスペルガーであることを自然に理解してもらった上で、「この本の評価が高かったから」という説明をした上で買って一緒に読むと良いと思います。

なお、この本に書いてあることで非常に重要な点が1つあります。

アスペルガー症候群は先天的な脳の働きの違いなので、後からどれだけ勉強して、どれだけ努力してもすぐに定型発達の人と同じようなコミュニケーションができるようになることはありませんし、完全に定型発達の人と同じようになることもありません。

時間がかかってもいいから、勉強し続けて、理解しようとし続けて、改善しようと努力し続けて、受け入れようと努力し続けてでも仲を改善したいというご夫婦にお勧めの本です。





にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アスペルガー症候群へ
にほんブログ村
PR

Comment1 Comment

無題

専門家は言葉を濁して言わないかもしれないけど、アスペが愛って言ってるのは執着だから。
自己都合ばかり考えてモラハラDVばかりなのに愛してる、って、奥さんかわいそう。
慰謝料と財産分割して別れてあげなよ。
奥さん共依存になってるから本買ってきただけだよ。かわいそうに。

Comment Form

  • お名前name
  • タイトルtitle
  • メールアドレスmail address
  • URLurl
  • コメントcomment
  • パスワードpassword

PAGE TOP