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アスペルガーは子どもの頃からその特徴が出ている 〜ただし、社会性・コミュニケーション・想像性の障害はあるが、その特徴は子どもによって全て異なる〜

アスペルガー症候群と診断されるための必須条件に「アスペルガー症候群の特徴が子どもの頃から出ていること」というものがあります。




大人の中でも「あの人、なんだかアスペルガーっぽい」という人は多くいますが、アスペっぽい特徴があるけど実はアスペじゃなくてただの空気が読めないだけという人と、アスペルガー症候群と診断され適切な対応が必要な人がいます。

そして、その違いは「アスペルガー症候群の特徴が子どもの頃から出ていたこと」であるため、アスペルガー症候群の診断の際には面談で幼少期の頃のことを聞かれたり、幼少期を知る人から話を聞いたり、小学校時代の通知表や成績表を見られたりした上で判断されます。

子どものアスペルガーの主な特徴

アスペルガー症候群の共通の障害は同じでも、その具体的な特徴は人によって全て異なるため、「アスペルガーは必ずこのような特徴がある」とは言えませんが、アスペルガー症候群の子どもにはある一定の傾向が見られることが多いです。

精神科医の岡田尊司氏の著書「アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2)」では子どもの頃に見られるアスペルガー症候群の特徴について、以下のようなものを挙げています。

<アスペルガー症候群の子どもの特徴>
・同じ動作を何度も繰り返す癖がある
・同じ遊びを飽きずにずっとしている
・同じであることを好む
・狭い範囲に並みはずれた深い興味を持つ
・研究好き
・空想・妄想にふける
・語彙は豊富でも会話は苦手
・一方的にまくしたてるように話す
・無口で内向的
・感情が言葉にならない
・人より物が好き
・常に一人の世界にいるように振る舞う
・周りの子どもと一緒に遊ぼうとせず一人遊びが好き
・ごっこ遊びはしない
・カードゲームやボードゲームなどのシステム化された遊びが好き
・モノマネが好き
・他の子どもに関心を持たない
・自分からは誘わないが、誘われれば一緒に遊ぶ
・逆に好意を感じている友達に唐突に抱きついたりする
・対人関係は苦手だけれど、人物判断力は高い
・感情的な触れ合いに欠ける
・相手がどう考えているかに頓着しない、理解もできない
・相手を傷つけることを平気で言う
・家族から離されるとホームシックになる
・相手が口に出した言葉を純粋にそのまま受け取る
・ウソに騙されやすい
・敬意や遠慮はなく、誰にでも物怖じせず話しかける
・丁寧語を使うべき場面で対等な口をきく
・その一方で、その場にふさわしくない丁寧語を使う
・言語能力が高く大人のように話す
・いらついている、癇癪を起こす、攻撃的になる
・パニックを起こしやすい
・神経質でよく泣く
・ルールが好き、ルールを守るのも好き
・分類、羅列、リスト化が好き
・身の回りの片付けは苦手
・学校の勉強はよくできる
・球技などの運動が苦手
・ただし、単純に走ったり泳いだりは得意
・視線が奇妙、目が合わない
・声のトーンが奇妙
・体の動きも奇妙
・表情の微妙な変化や、声のトーンの微妙な変化に乏しい
・正確さにこだわりが強い
・細部にこだわりが強い
・その他特定のものへのこだわりが強い
・身だしなみが乱れている
・独創的とも言えるユニークな能力を何か持っている
・数字に強く計算が得意
・記憶力がよい
・視覚・聴覚・触覚・味覚のいずれかの感覚が繊細
・不眠がち
・端整な要望と大きな頭を持っている

上述のようにアスペルガー症候群の特徴は人によって全て異なるので、「これらのうち、当てはまらない項目があるからアスペルガー症候群ではない」と考えるのではなく、「これらのうち、当てはまる項目が多いのでアスペルガー症候群の可能性がある」と考える方が的確です。

私の子どもの頃はといえば、同じ動作を繰り返す、同じ遊びを好む、研究好き、妄想・空想にふける、まくしたてるように話す、モノマネが好き、自分からは誘わないが誘われると一緒に遊ぶ、相手が口に出した言葉をそのまま受け取る、いらついている・攻撃的になる、ルールが好き、リスト化が好き、球技が苦手、勉強はできる、記憶力がよい、正確さにこだわりが強いなど、上記の7〜8割くらい当てはまっています。


アスペルガー症候群の子どもの主なタイプ

上記の主な特徴の中には「無口」と「一方的に話す」や、「空想にふける」と「ごっこ遊びはしない」、「他の子どもには興味を示さない」と「家族から離されるとホームシックになる」のように一見相反する項目もありますが、これはそれぞれアスペルガー症候群の「コミュニケーションの障害」「想像性の障害」「社会性の障害」が子どもによって異なった特徴として現れている現象だと言えます。

このようにアスペルガー症候群が異なった特徴として現れることから、一見同じアスペルガーには見えないこともありますが、その中でも子どものアスペルガーについていくつかのタイプに分類できるとされています。

アスペルガー症候群を広く世に知らしめた精神科医のローナ・ウイングはアスペルガー症候群の主なタイプについて以下のように分類することを提案しており、この分類は今でも広く使われています。

積極奇異型

このタイプの子どもは一見対人関係に積極的で会話好きに見えます。

しかし、周囲の出来事に関心を持つものの、一方的なタイミングで首を突っ込んだり、話は一方的にまくしたてるように話したり、相手のコメントに対する反応はほとんどなかったりとコミュニケーションは不自然であることが多いです。

最も典型的なアスペルガーのタイプであり、中学生くらい以降、周囲が自分に向けた奇異の目に気づくようになってから大人しくなる人もいます。


受動型

このタイプの子どもは対人関係に消極的なタイプで、大人しいため、一見奇異さは目立ちません。

話しかけられたり誘われたりすると交友関係を楽しむことができ、周囲に関心がないわけでもありませんが、自分から話しかけたり関わったりはしません。

自分のあらゆる行動や判断を相手に委ねていることも多いです。


孤立型

このタイプの子どもは周囲に関心が乏しく、自ら関わりを求めず、関わりを求められても反応しないことが多いです。

結果、孤立的に行動してしまいやすいという特徴があります。


他にも達観した感のある言動をする大仰型、態度の大きい尊大型、社会にうまく適応できている適応型などのタイプがあると指摘している人もいます。

これらは全て一見見た目の特徴も全て異なりますし、「周囲に興味を持つか」「話しをするか」など基本的な特徴ですら真逆であるため、「アスペルガーといっても具体的な特徴は全ての人で異なる」という点を理解しないと子どものアスペルガーの発見には苦労することになります。


アスペルガーの子どもと接する際の注意点

アスペルガーの子どもと接する際は、大きな問題が起こらない限り、その特徴については受け入れて、伸ばしてあげる方がよい場合が多いです。

一人遊びが好きでも共通の趣味を持つ人と意気投合することは多いので無理に友達とあそばせようとする必要はないし、対人関係が苦手でもアスペルガーの子どもはそもそも一人でいることが苦痛ではないのでそのままで問題ないとされています。

狭い範囲の特定の分野に深くのめり込んでも、それが家計を破綻させるレベルだったり、誰かを危険に巻き込んだりするレベルでなければそのままにさせた方が本人の発達にはよいとされており、邪魔をしても子どものストレスが溜まるだけであるばかりか、伸ばしてあげることで将来関連するジャンルで大きな成功を収める可能性もあります。

友達との交友などよりも、何かにハマってしまうタイプの子どもの育て方としてモデルとされているのがエジソンの母親です。

エジソンは幼少期から、造船所で船を眺めて職人に次々と質問をしていたという観察力を持ち、何でも実験をして真実を究明しようとする姿勢を持っていて、これが後の電球、蓄音機、映画などの偉大な発明につながるのですが、学校ではその特徴を否定的に捉えられていました。

小学校の校長からのエジソンの評価は「注意散漫」「空想にふける」「奇異な行動ばかりしている」「頭がおかしいので学校においておくだけ無駄だ」というものでした。

ここで、エジソンの母親は「自分の方がこの子のことをわかっているので自分で教える」と言い、小学校を退学させます。

そして、「何でもやりたいようにやらせて、想像力が存分に発揮されるようにやらせる」という教育方針のもと、読み書きと算数のレッスン以外は好きなことを学ばせました。

エジソンは歴史の読み物と実験のやり方の本に強い興味を示し、特に実験にハマり、台所からこっそり実験材料を持ち出して実験にふけるようになっていきましたが、これに対してエジソンの母親は止めるどころか地下室を実験室として提供しました。

ここから生涯実験を続けて次々に偉大な発明をするようになりました。

実験の中には危険なものもあり、「なぜ物は燃えるのか」を検証するために藁に火をつけていたら納屋を全焼させたり、「鳥が空を飛べるのはミミズを食べるからだ」ということを実験するために近所の女の子にミミズをすりつぶした液体を飲ませて体調を崩させたりして大問題になったこともありましたが、エジソンの母は実験自体をやめさせることはせず、「人体を使った実験はしないように」とルールを作り、あとは好きなようにやらせていました。


もちろん、家庭や学校で常に重大な問題を起こすような状態だったり、重大な問題が注意しても治らなかったり、自傷などの重大な事件を起こすようになるレベルであれば精神科医や心療内科医の指示を仰ぎ、専門家の指導のもとで適切な改善活動を行うことが必要です。

なお、エジソンの時代から今でも学校の先生は子どもの発達障害の専門家ではありませんので、地域の支援体制などを調べることが必要です。





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